僕は違う自分になることによって、それまでの自分が抱えていた何かから解放されたいと思っていたんだ。僕は本当に、真剣に、それを求めていたし、努力さえすればそれはいつか可能になるはずだと信じていた。でも結局のところ、僕はどこにもたどりつけなかったんだと思う。僕はどこまでいっても僕でしかなかった。
村上春樹 小説家
この名言を見ている方にお薦めの名言
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人生の歩みは、自分自身の心から始まり、自分自身の心で終わるのです。
ナポレオン・ヒル 自己啓発本作家
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一流大学だろうが、専門学校出だろうが、中卒だろうが、いまの時代、誰も人生を保証されていません。一人一人が、目の前の白いキャンバスに自分で絵を描かなければなりません。にもかかわらず、依然として一流大学に幻想を抱いている人がたくさんいます。一流大学を卒業すれば安泰な人生が送れるという時代ではなくなったのにね。
安藤忠雄 建築家
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人生には選ばなければならない瞬間がある。自分自身の人生を充分に、完全に、徹底的に生きるか、社会が偽善から要求する偽の、浅薄な、堕落した人生をだらだらと続けるかの、どちらかを。
オスカー・ワイルド 小説家、詩人
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人は苦悩を通じてしか清められない。
プラトン 哲学者
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人間なんて、どっかでちゃんと帳尻が合うようになってるのね。20代は20代の青さとか未完成な部分がある。そこを恥ずかしがったり隠したがったり、うまくごまかしたりしてきた人は、あとで絶対しっぺ返しが来るよ。
矢沢永吉 歌手
村上春樹の他の名言
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心というものはただそこにあるものなんだ。風と同じさ。君はその動きを感じるだけでいいんだ。
村上春樹
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ひとつを解くことはおそらく、もうひとつをより明快に解くことになるはずだ。
村上春樹
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日本人は元々なぜか腹を立てない民族のようです。我慢することには長けているけれど、感情を爆発させることにはあまり得意じゃない。
村上春樹
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忘れたいものは絶対に忘れられないんです。
村上春樹
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人は誰をも抜かないし、誰にも抜かれない。
村上春樹
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気の利いた女の子というのは三百種類くらいの返事のしかたを知っているのだ。そして離婚経験のある三十五歳の疲れた男に対しても平等にそれを与えてくれるのだ。
村上春樹
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僕はずっと小説を書いているけれど、ものを書く上でも、感情の記憶ってすごく大事だ。たとえ年をとっても、そういうみずみずしい原風景を心の中に残している人は、体内の暖炉に火を保っているのと同じで、それほど寒々しくは老け込まないものだ。
村上春樹
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しかし歩かない。僕はなにも歩くためにこのレースに参加したんじゃない。走るために参加したのだ。そのために――そのためだけに飛行機に乗ってわざわざ日本の北端にまでやってきたのだ。どんなに走るスピードが落ちたとしても、歩くわけには行かない。それがルールだ。
村上春樹
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誰をも抜かないし、誰にも抜かれない。しかしそれでも我々はそんな回転木馬の上で仮想の敵に向けて熾烈なデッド・ヒートをくりひろげているように見える。
村上春樹
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頭が悪いんじゃなくて、普通なんだよ。僕にも僕自身のことでわからないことはいっぱいある。それが普通の人だもの。
村上春樹