百のうち九十までは、自分では実際に体験したことのないことです。僕自身の実際の人生は、かなり退屈で、物静かなものです。しかし、どのようなささやかな、日常的なことからでも、大きな、深いドラマを引き出していくのは、作家の仕事であると思います。
村上春樹 小説家
この名言を見ている方にお薦めの名言
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探偵物語。もう10年近くになるけど、あれだってやっとこさ企画通して、頭下げて、そんなもん作られたら困るって散々言われて、それでも強引に作ったものなんだから。今になって、あの時あれを散々こき下ろしたプロデューサー達がさ、今になってだよ、「ああいうのをもう一回やってくれませんか?」って言うんだ。「そんなもん作るんじゃねえ」って言っていた奴等がだよ?そんなの意地として、やれると思う?同じ事を。はじめから理解してくれて、一緒にやってくれたんなら、「もう一回やってよ」って言われたらやりますよ。もちろん。理解されてやってたってことは、まだやり残した事がたくさんあるんだもん、でも否定されてやり続けるってことはさ、やることより、何でこれがわからないんだろうってことをアピールしなくちゃいけないから、余計なエネルギーを使わなくちゃならない。モノを作る作業になってないんだ、どっか半分は。
松田優作 俳優
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最近はあらゆる分野で合理性ばかりが求められ、その結果として誰もが、失敗しないことばかりを意識しているように思えてなりません。建築の世界もそうです。たとえば最近、日本の都市を歩くと、きれいなものばかりが並んでいるなと思います。けれども、私の心にはまったく引っ掛からない。それはきれいにまとめようとしているだけで、失敗してもいいから新しい建築に挑戦しようという姿勢が感じられないからです。
安藤忠雄 建築家
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探偵物語。もう10年近くになるけど、あれだってやっとこさ企画通して、頭下げて、そんなもん作られたら困るって散々言われて、それでも強引に作ったものなんだから。今になって、あの時あれを散々こき下ろしたプロデューサー達がさ、今になってだよ、「ああいうのをもう一回やってくれませんか?」って言うんだ。「そんなもん作るんじゃねえ」って言っていた奴等がだよ?そんなの意地として、やれると思う?同じ事を。はじめから理解してくれて、一緒にやってくれたんなら、「もう一回やってよ」って言われたらやりますよ。もちろん。理解されてやってたってことは、まだやり残した事がたくさんあるんだもん、でも否定されてやり続けるってことはさ、やることより、何でこれがわからないんだろうってことをアピールしなくちゃいけないから、余計なエネルギーを使わなくちゃならない。モノを作る作業になってないんだ、どっか半分は。
松田優作 俳優
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最近はあらゆる分野で合理性ばかりが求められ、その結果として誰もが、失敗しないことばかりを意識しているように思えてなりません。建築の世界もそうです。たとえば最近、日本の都市を歩くと、きれいなものばかりが並んでいるなと思います。けれども、私の心にはまったく引っ掛からない。それはきれいにまとめようとしているだけで、失敗してもいいから新しい建築に挑戦しようという姿勢が感じられないからです。
安藤忠雄 建築家
村上春樹の他の名言
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科学とは科学そのもののために存在するべきだと私は確信しておるのです。
村上春樹
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日本語には無情という言葉があります。この世に生まれたあらゆるものはやがて消滅し、全てはとどまる事なく形を変え続ける。永遠の安定とか不変、不滅のものなどどこにもないということです。これは仏教からきた世界観ですが、この無情という考え方は宗教とは少し別の脈絡で日本人の精神性に強く焼き付けられ、古代からほとんど変わることなく引き継がれてきました。全てはただ過ぎ去っていくという視点は言わばあきらめの世界観です。人が自然の流れに逆らっても無駄だということにもなります。しかし、日本人はそのようなあきらめの中にむしろ積極的に意義のあり方を見出してきました。
村上春樹
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人生でいちばんきついのは、心ならずも誰かを傷つけてしまうことであって、自分が傷つくことではありません。
村上春樹
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信仰の深さと不寛容さは、常に裏表の関係にあります。
村上春樹
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現在、小説はむずかしい時期を迎えているとよく言われます。人は小説を読まなくなったということが世間の通説になっています。しかし僕はそのようには思いません。我々にできることは、我々しかできないことは、まだまわりにたくさんあるはずです。僕はそう信じています。
村上春樹
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学校で僕らが学ぶもっとも重要なことは、「もっとも重要なことは学校では学べない」という真理である。
村上春樹
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目に見えるものが、ほんとうのものとは限らない。
村上春樹
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小説家が嘘を言っても非道徳的と批判されることはありません。それどころか、その嘘が大きければ大きいほど、うまい嘘であればいっそう、一般市民や批評家からの称賛が大きくなります。
村上春樹
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どんなに壁が正しくてどんなに卵がまちがっていても、私は卵の側に立ちます。
村上春樹
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私たちは無情という移ろいゆく儚い世界に生きています。大きな自然の力の前では、人は時として無力です。そのような儚さの認識は日本文化の基本的イデアのひとつとなっております。
村上春樹