僕は常々「海抜ゼロメートル」と言っています。海抜ゼロメートルから富士山を見ると、周囲を含めて多様な姿を捉えることができます。それがいざ登山を始め5合目、7合目と上がっていくと、頂上は近づいても、視界は狭くなり、上に登る選択肢も限られていきます。海抜ゼロメートルとは登り続けながら、登山を始めた原点に立ち返ることなのです。
倉本聰 脚本家
この名言を見ている方にお薦めの名言
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少年少女に言っておこう。夏休みは、夏休みの宿題があるから充実するんだよ。宿題を溜めて、「あー、早くやんなきゃな。宿題やんなきゃな。あー、月末に溜まってくな。」っていうのがあるんで、遊びが充実するんだから。夏休みをいくらでも遊んでいいですよってなったら、退屈でしょうがないよ。
所ジョージ タレント、歌手
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私はいつも前もって予言をするのは避けることにしている。なぜなら、事が起こった後に予言する方が優れたやり方だからである。
ウィンストン・チャーチル イギリス首相、軍人、作家
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人生とは何だ?人生とは失語症だ。世界とは何だ?世界とは失語症だ。歴史とは何だ?歴史とは失語症だ。芸術とは?恋愛とは?政治とは?何でもかんでも失語症だ。
三島由紀夫 小説家、政治活動家
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花は優しい。見る人を慰めて何も見返りを求めない。
美輪明宏 歌手、俳優、タレント
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そう、なにもかもが単純なのだ。ものごとを複雑にするのは人間だ。
アルベール・カミュ フランスの小説家
倉本聰の他の名言
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戦前の教育は、「知育」「体育」「徳育」という3つの柱で成り立っていた。だがあの敗戦から「徳育」が欠け落ちた。嘘をついてはならぬもの、などという倫理の序の序が子供の心に届かず、戦後60数年を経て今やその子供が企業のトップの座につく時代になった。そして徳育の欠落はあの敗戦時の教育現場の混乱の時代から改まることなく今に続いている。これでは日本人の心の衰退が進行するのも当然のことだろう。
倉本聰
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未来は暗いですよ。若い人たちを見ていると、知識はあるけど、知恵がない。ものを考えなさすぎる。偏差値教育、知識至上主義から来ている。偏差値がいいと、いい大学に入って、会社で出世もできる。だから、知識だけを詰め込んでいる。自分で考える知恵が足りないんです。
倉本聰
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人には品位というものがあり、礼儀という根本的社会のルールがある。それを外したとき、人はけだものの地位へと墜ちてゆく。そしてそうした無意識の堕落は次の世代へと受け継がれてゆく。
倉本聰
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国が良くないから、誰も国を愛さず、国のために戦おうとならない。愛国心というと、右翼的な響きがあるけれど、故郷を愛する気持ちが一番の愛国心。政府がやっていることは、変な方向に愛国心を持っていっている気がします。戦争が嫌だという人は、殺されるのが嫌なのか、殺すのが嫌なのか。殺す方が怖いんです。殺すことは残酷だし、トラウマを抱えてしまう。そういうことを知った上で反対することが大切です。
倉本聰
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電化製品にどっぷりと浸っている子供達が、電気も水道もない生活の中に放り出されたら、何をどう感じ、どう動くのか?それを描いてみたいと思った。それが「北の国から」の原点でした。
倉本聰
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今の社会はこれだけ供給できるから、需要と消費を増やせと、拡大してきた。それをどこまで縮小できるかという視点が必要でしょう。上の方からの発想でなく、もっと下から物事を見て、視野や議論の場を広げなければいけない。原発で出るゴミの捨て場が決まらない中、幸せだけを享受している。民主主義は権利と義務の両輪で成り立つのに、権利だけで義務を果たしていない
倉本聰
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東京オリンピックの開催が決まった時、「TOKYO」という文字が溢れ返るのを見て、僕は自分の住んでいた「東京」はもはやローマ字で表現したほうがしっくりくる気がしたものです。町は生き物なのだとは思いますが、一方でその変化に否応なく翻弄され、時代に流されていく人たちがいる。
倉本聰
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バブルが始まる少し前、文明の進歩によりどんどん変化していく日本の中で、誰もが高揚していました。しかし僕は、日本はこんなに便利になってしまっていいのだろうか?という不安感を抱いていたのです。そこで電化製品にどっぷりと浸っている子供達が、電気も水道もない生活の中に放り出されたら、何をどう感じ、どう動くのか?それを描いてみたいと思った。それが『北の国から』の原点でした。
倉本聰
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僕は「そうは言っても」とか「前例がない」という言葉が大嫌い。そんなことを言っていたら、世の中も自分自身もチェンジすることなんてできません。「前例がない」ことをやるからこそ「新しい挑戦」になる。にもかかわらず、常識からなかなか抜けられず、新しい道を開くことに対して臆病な人が多いのです。
倉本聰
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最近は物事を論じる際、その原点から考えるという基本的な姿勢があまりにも軽視されているように感じます。
倉本聰