国が良くないから、誰も国を愛さず、国のために戦おうとならない。愛国心というと、右翼的な響きがあるけれど、故郷を愛する気持ちが一番の愛国心。政府がやっていることは、変な方向に愛国心を持っていっている気がします。戦争が嫌だという人は、殺されるのが嫌なのか、殺すのが嫌なのか。殺す方が怖いんです。殺すことは残酷だし、トラウマを抱えてしまう。そういうことを知った上で反対することが大切です。
倉本聰 脚本家
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私はグローバル化とアイデンティティの尊重とは、足並みをそろえて進むべきだと思っています。自らのアイデンティティを保ちたいという願望は、肯定的な意味でも、また否定的な意味でも、あらゆるところに顔を出します。これは当然でしょう。グローバル化とアイデンティティの尊重とは両立しうる、また両立させなければならない概念なのです。
カルロス・ゴーン 元日産自動車CEO
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たとえば、社会保障制度の内容が変わるみたいな話になると、すぐに世代間の争いみたいになったりするじゃないですか。それも言葉の整理にすごく支配されてしまっていると思うんです。つい自分の世代の視点からいろいろ批判したりしてしまうけれど、60代~70代は自分の親の世代やで、90代はおばあちゃんの世代やで、同世代は兄弟やし、下の世代は子供やでって考えると、境界が曖昧になるというか、もう少し違う見方になるんじゃないかなと。自分の痛みと同じように人の痛みを考えるのは難しいと思うんですけれど、たとえば家族や恋人についてだったら、自分の痛みを越えることもあるじゃないですか。だから、自分は誰かで、誰かは自分だって考えることもできるやんって思うんです。
又吉直樹 お笑い芸人、小説家
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多くの人は、私を非難する正当な理由があると考えるだろう。判断力が未熟なために、権威ある人々の考えと私の見解が正反対であると断じ、私の仕事が単純で平易な経験から得られた問題提起だとは考えないのだ。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 画家、彫刻家
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今日のたいていの読者は、自分の読む文章の作者が誰であるか、何をしている人かということをある程度知らないうちは、なかなかその文章を褒めたり貶したりしたがらない。
ベンジャミン・フランクリン アメリカの政治家、科学者
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一人立っているとき強いものは、真の勇者である。
フリードリヒ・フォン・シラー 劇作家、詩人、思想家
倉本聰の他の名言
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未来は暗いですよ。若い人たちを見ていると、知識はあるけど、知恵がない。ものを考えなさすぎる。偏差値教育、知識至上主義から来ている。偏差値がいいと、いい大学に入って、会社で出世もできる。だから、知識だけを詰め込んでいる。自分で考える知恵が足りないんです。
倉本聰
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僕にとっては、むしろ過疎になってくれた方がうれしいという立場です。都会好きの人は、どんどん都会に行けばいいと思います。ただし、いずれ都会には住めなくなることも想定しておくべきです。石油資源は永遠ではありませんから、今のように石油文明に支えられた都会のままでは、暮らし続けることはできなくなります。
倉本聰
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自然界に右肩上がりのものはないんです。それなのに世の中の人たちは、もっと良くしろと年がら年中言っている。
倉本聰
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人は水や空気が無ければ生きていけません。そんな当たり前の事を忘れて、人間は自然を破壊している。
倉本聰
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東京オリンピックの開催が決まった時、「TOKYO」という文字が溢れ返るのを見て、僕は自分の住んでいた「東京」はもはやローマ字で表現したほうがしっくりくる気がしたものです。町は生き物なのだとは思いますが、一方でその変化に否応なく翻弄され、時代に流されていく人たちがいる。
倉本聰
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日本人は便利であることが豊かさであると捉えています。しかし「豊か」を辞書で引くと「リッチであること」のあとに「且つ幸せであること」と続く。ならば、便利なことが私達に幸せをもたらしたかというと、それは違うでしょう。そういう思いを、作品を通じて伝えたかったのです。
倉本聰
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戦前の教育は、「知育」「体育」「徳育」という3つの柱で成り立っていた。だがあの敗戦から「徳育」が欠け落ちた。嘘をついてはならぬもの、などという倫理の序の序が子供の心に届かず、戦後60数年を経て今やその子供が企業のトップの座につく時代になった。そして徳育の欠落はあの敗戦時の教育現場の混乱の時代から改まることなく今に続いている。これでは日本人の心の衰退が進行するのも当然のことだろう。
倉本聰
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46億年の地球の歴史が一月元旦から始まったとして、人類が発生したのが十二月二十三日になる。
倉本聰
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今の社会はこれだけ供給できるから、需要と消費を増やせと、拡大してきた。それをどこまで縮小できるかという視点が必要でしょう。上の方からの発想でなく、もっと下から物事を見て、視野や議論の場を広げなければいけない。原発で出るゴミの捨て場が決まらない中、幸せだけを享受している。民主主義は権利と義務の両輪で成り立つのに、権利だけで義務を果たしていない
倉本聰