井上ひさし

劇作家、放送作家、小説家

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井上ひさしの名言

井上ひさしの過去の名言をまとめた名言集です。

  • 世界には自分が正しいということを信じて、その考え方を他国に強制しようという原理主義的な態度をもった人たちがいますが、人というのは矛盾の塊だし、人であれ国であれ、良いところもあれば悪いところもあるのだから、お互いの良いところを認め合うようにしないといけませんね。私たち60億の人類は奇跡的にここ、地球にいるわけで、もっと生まれて、いまここで生きているということを大事にして欲しいと思います。

  • 良い芝居をやった時の僕らの幸せというのはちょっと類がない。お客様たちがゆっくりゆっくり、名残惜しそうに、おたがい無言で別れを交わしながら、「もう二度と会えないかもしれないけど元気でね、今日はよい晩でしたね、奇跡的な晩ですね」と帰って行く。

  • むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく。

  • 理想や将来はいまは無いものです。しかし、ああしたい、こうなりたいという希望を言葉にして設定することで、私たちは理想や豊かな将来に向かって歩いていくことができる。

  • 全部わかって書いている──これぐらい、つまらないこともありません。それなら、書かないで頭の中で考えて、あっ全部できたと、もうそれで終わればいいんです。

  • 日本人を動かしているのは、人じゃなくて空気なんです。一人一人が自立していないから、空気が変わるとみんな付和雷同して意見や態度をコロコロ変える。

  • 現代はあらゆる面で新しいバランスを模索している時代だと思います。早めに今までと違う次元、違う生き方を発見していかないと、この地球では少数の人々しか生きていけなくなってしまう。地球という規模だと漠然としていますけど、日本人も、日本国土も同じことです。地球が生き延びるためには、対立を超えた、新しい価値観が是非にも必要です。

  • 文明開化を違う角度から見れば、それは名詞の氾濫である。そしてその名詞とは、じつは情報のことである。この情報の氾濫は、現在に至ってもまだ終わっていない。それどころか、それは大の字のつく氾濫になりつつある。

  • 黙っているうちに、世の中がどんどんヘンな方向へ流されて行く。そしてその結果はなにもかもすべて、黙っていた人たちの上に覆い被さってくる。

  • 男を言いあらわすのに「可憐虫」というコトバがあることからも明らかなように、男、あるいは亭主なるものは地べたを這いずりまわる虫さながらに、可憐で哀れな存在ではないだろうか。

  • 世界には自分が正しいということを信じて、その考え方を他国に強制しようという原理主義的な態度をもった人たちがいますが、人というのは矛盾の塊だし、人であれ国であれ、良いところもあれば悪いところもあるのだから、お互いの良いところを認め合うようにしないといけませんね。

  • 現代はあらゆる面で新しいバランスを模索している時代だと思います。早めに今までと違う次元、違う生き方を発見していかないと、この地球では少数の人々しか生きていけなくなってしまう。

  • 読書とは、現在、この瞬間のよろこびでなければ意味がない。

  • 日本人というのは哲学やってもしようがないんですね。なにしろ、宇宙の果てがどうなっているか、星空を見上げないから考えない。一生考えたってわかりっこないんだから考えない。

  • 貧乏で生活が苦しい時に、「お金が欲しい、お金が欲しい」と言っていたのでは、人間落ち込むばかりです。そこで黄表紙では、絶対にありえないとわかっていながら、金が貯まり過ぎるというユーモラスな話を仕立て、金があるとか無いとかという次元を突き抜けてみたわけです。

  • 本を批評しなければならないときは、「一つでもよいところがあれば、命がけでほめる。だめな本は取り上げない」というのをただ一つの原則にしている。

  • 本当におもしろいのは、書いているうちに筆が自然に外れていくことなんですね。そっちへ行っちゃだめ、というのに外れていく。それがいちばんおもしろいんです。

  • 朝目覚めたときに、今日も頑張ろうと思えることが大切。そう思えなくなったら、その原因はなんなのかを自分で見つめる必要がある。

  • ある選択をするということは、その選択によって生まれるはずのマイナスをすべて背負うぞ、ということ。

  • 戦争を起こすのは、私たち自身です。

  • どんなお説教も現実では役に立ちませんが、でも一つのいい芝居で人間の精神の根幹を変えられるんです。

  • 劇場で我を忘れるひとときだけ、時間の支配から逃れられる。

  • 演劇そのものが、つまり舞台それ自体が絵画であり、音楽でもあり、彫刻でもあり、詩でもあると感じました。

  • 地球が生き延びるためには、対立を超えた、新しい価値観が是非にも必要です。

  • 専門書を読むときは、まず目次をじっくり読み込む。泥棒の名人が忍び込む前にその家の構えをじっくり観察するように、専門書を読むときは、その構造を前もって見破る。

  • 駄洒落愛好者たちとは、「別の見方がないだろうか」「他の立場に立てばどうであろうか」という思いやりや心のやさしさや咄嗟の機転をあわせ持った人間たちのことなのである。

  • 難しくて、訳がわからなくて、やっと読みとくと、実にくだらない、平凡な、「そんなこと俺だって考えているよ」といった中身。難しい、訳のわからない文章でごまかして書いているのが、なかなか多いんですね。

  • 読者は作者の提出した物語に導かれて、自分の周囲に立ちこめている情報の粒子を整理するのである。その結果、身の回りが、足もとが、よく見えてくる。なにが大事で、なにが大事でないかが、たとえ一瞬であっても判然としてくる。神経病みが治るのである。

  • 発言者の圧力が通って、みんなが黙ってしまい、会議はなんとなくおしまいになる。こういう事態を避けるために、二人以上が同意見であれば、議案として採用すべきであるが、一人だけ力まかせの乱暴をいっているなら、それは無視してよろしい。

  • 物語の基本的要素は「謎」である。逆に言うなら、謎の提起とその解明、これこそが物語の正体なのだ。

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井上ひさしについて

井上ひさしは昭和中期〜平成にかけて活躍した劇作家、放送作家、小説家。上智大学卒業後に放送作家としてデビューし、人形劇「ひょっこりひょうたん島」の台本制作などを手掛ける。その後劇作へと進出して「日本人のへそ」、「表裏源内蛙合戦」、「道元の冒険」などで人気劇作家となる。小説家としては、「手鎖心中」で直木賞を受賞、「吉里吉里人」で日本SF大賞、読売文学賞を受賞。独自のユーモア感覚と鋭い風刺を武器に幅広い分野で活躍した。

1934年(昭和9年)11月17日、現在の山形県川西町生まれる。父は薬剤師だったが5歳で亡くなる。中学生でカトリック系養護施設「光ヶ丘天使園」に入園。高校生でカトリック洗礼を受け教徒となる。上智大学文学部に入学すると、浅草のストリップ劇場でのアルバイトで浅草喜劇を体感し井上ひさしは戯曲やコントの台本を書くようになる。1958年(昭和33年)「戯曲『うかうか三十、ちょろちょろ四十」で芸術祭脚本奨励賞を受賞。大学卒業後も戯曲やシナリオを書き続け、1964年(昭和39)年に放送を開始したNHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」で山元護久と台本を共作し、人気を得る。同時期に劇団テアトル・エコーに提供した戯曲「本人のへそ」も高い評価を受ける。さらに小説の分野にも進出し、処女小説「ブンとフン」を出版。放送作家、劇作家、小説家いう異なる3つの分野で幅広く活躍を始めた。

井上ひさしは劇作家としては「表裏源内蛙合戦」、「道元の冒険」、「頭痛肩こり樋口一葉」、「人間合格」、谷崎潤一郎賞を受賞した「シャンハイムーン」などを、放送作家としては人形劇「ネコジャラ市の十一人」の台本などを、小説家としては、「戯作者銘々伝」、日本SF大賞と読売文学賞を受賞した「吉里吉里人」、「不忠臣蔵」、「東京セブンローズ」などを残した。

1987年テアトロ演劇賞、1999年菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者顕彰。2009年NHK放送文化賞受賞、日本芸術院会員。2010年井上ひさしは肺がんにより死去。享年75歳。