暴れ狂っているなにものかを表現可能なものにするために、作家は技法という回線を敷き、その回線を通じて、そのなにものかをじぶんの外へ採り出すのです。
井上ひさし 劇作家、放送作家、小説家
この名言を見ている方にお薦めの名言
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自軍の力と敵軍の力を、ともに冷静に把握している指揮官ならば、負けることはまずあり得ない。
マキャヴェリ 政治思想家
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どんな仕事でも見知らぬ人にお願いをされるってことは、その先に新たな出会い、未経験の状況が待っている。やってみて本当に後悔するなら、それから断るリストに書き加えればいいわけで。まずは断らないこと。そこに成長のチャンスがあるんじゃないかな。
テリー伊藤 テレビプロデューサー、タレント
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多勢に無勢だと感じるなら、こちらも仲間を募ればいい。同じ志を持った仲間と声を上げれば無視できなくなる。
田原総一朗 ジャーナリスト
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僕が会った優れた経営者は、人の話をよく聞くタイプが多かった。
田原総一朗 ジャーナリスト
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22歳前後の頃のことです。僕はあるラジオ番組をレギュラーでチーフ作家として担当するはずでした。しかし、後日、別の先輩作家がその番組を担当すると知りました。先輩は僕にこう告げました。「自分はあの番組をやりたかったから、ディレクターに直訴しに行ったんだよ。この業界は、やりたいと言わないと盗られるぞ」と。聞いた瞬間は、ぶっ飛ばしてやりたいと思いました。でもその忠告のおかげで、僕も変わることができ、数々の仕事を得てきました。
鈴木おさむ 放送作家
井上ひさしの他の名言
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凡句でも駄句でも粗句でも、とにかく冒頭が出来れば覚悟が決まる。あとはただ失敗をめざしてただひた走るだけである。
井上ひさし
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言葉の出生を訪ね、理解したことを書いていく。
井上ひさし
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「言葉で生きることのしあわせ」を観客と共有したいのです。
井上ひさし
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貧乏で生活が苦しい時に、「お金が欲しい、お金が欲しい」と言っていたのでは、人間落ち込むばかりです。そこで黄表紙では、絶対にありえないとわかっていながら、金が貯まり過ぎるというユーモラスな話を仕立て、金があるとか無いとかという次元を突き抜けてみたわけです。
井上ひさし
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目先のよく見えるお道化者は、決して頂上を極めてやろうなどという野望は抱かない。またどうしても己が野望を実現したいと思うときは、別のものになって再登場する。
井上ひさし
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舞台には俳優がいます。たとえ翻訳できないことがあったとしても、俳優からたくさんの思いが伝わっていくと信じています。
井上ひさし
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読者は作者の提出した物語に導かれて、自分の周囲に立ちこめている情報の粒子を整理するのである。その結果、身の回りが、足もとが、よく見えてくる。なにが大事で、なにが大事でないかが、たとえ一瞬であっても判然としてくる。神経病みが治るのである。
井上ひさし
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核兵器の存在自体が人間の精神にマイナスの強い影響を与えるものなのです。そのことを知って欲しいし、自分たちは今どういう環境を生きているのか、今後どんな地球を創りたいのか、ともに考えられればと思っています。
井上ひさし
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買ってすぐに読まないでも、机の横に置いておけばいいんです。不思議なことに、ツンドクをしておくと自然にわかってくるんですね。「これ読まなくていいや」とか、「これは急いで読まなきゃいけないな」とか。だから、ツンドクは案外にいい整理法じゃないかなと思うんです。
井上ひさし
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世界には自分が正しいということを信じて、その考え方を他国に強制しようという原理主義的な態度をもった人たちがいますが、人というのは矛盾の塊だし、人であれ国であれ、良いところもあれば悪いところもあるのだから、お互いの良いところを認め合うようにしないといけませんね。
井上ひさし