伊坂幸太郎

小説家

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伊坂幸太郎の名言

伊坂幸太郎の過去の名言をまとめた名言集です。

  • 僕は、実は、あまりキャラクターに興味がないんですよ。よく誤解されるんですが。プロットや構造をつくったあとに、書き始めて、登場人物に名前をつける段階になって、単なる棒人形じゃつまらなくて、それで、仕方がなく、人物造形を肉付けしていくような具合なんですね。

  • 最近、会話文がすごいイヤになっちゃっているんです。なんか怠慢な気がしてしまって。会話で書いていくと楽じゃないか、脚本でもないのに、会話がこんなに並ぶって手抜きじゃないか、と悩んで。どうでもいい会話で三行くらい使っちゃうともう苦痛なんですよね。

  • デビュー直後は、前作を読んでくれた人へのお礼と言いますか、サービスのつもりで、作品間での登場人物の関連付けを行っていました。ただ、だんだんとそればかりを気にされているように感じて、ちょっとつらくなってしまったんですよね。

  • 小説の中で犯罪を描く理由はいくつかあるんですけど、1番大きいのは、小説のなかで何も起きないということへの不安なんだと思います。僕が言うとウソくさいんですけど、小説に毒を入れたいんですよ。何も起きない、無菌な状態の小説というのも世の中にはあるし、ぼくの小説も比較的そうだと思われている節があると思うんです。「癒し系」的な。僕自身は、小説や映画、つまりフィクションには毒がないと嫌なんですよ。毒という意味で、思いつくのが犯罪なんです。だから、何か事件を起こしたくなる。

  • 誰だって自分だけはオリジナルな人間だと思っているんだよ。誰かに似ているなんて言われるのはまっぴらなんだ。俺は、ジョン・レノンに似ていると言われるのだって我慢できないね。

  • 「不倫は道徳的に良くないよね」と言われるよりは、「ティッシュはお一人様一つでしょ」って言われるほうが、理屈じゃないけど笑えていいじゃないですか。

  • 「なんだこれ?」みたいなのが作りたかったんですよ。「ガンダム」でいうと、ズゴックみたいな。

  • 思い出っつうのは、だいたい、似たきっかけで復活するんだよ。自分が思い出してれば、相手も思い出してる。

  • 人間の価値はその友を見れば分かる。

  • あのね、人間のやることの99パーセントは失敗なんだってさ。だから、失敗するのは普通の状態なんだ。フランク・ザッパが言うには、失敗するのを死ぬほど恐れているのは、自分を最高に恰好いいと思っている自惚れた人間なんだって。

  • 頼むぜ。車間距離ちゃんと取っておけよ。いいか、距離感なんだよ、人生は。

  • ただ、たんぽぽの花が咲くのに価値がなくても、あの花の無邪気な可愛らしさに変わりはありません。人の価値はないでしょうが、それはそれでむきになることでもないでしょう。

  • 本当に大事なことは、小声でも届くものだ。

  • 誤りと嘘に大した違いはない。微妙な嘘は、ほとんど誤りに近い。

  • 人生で味わうさまざまな出来事を、音楽にしてぎゅっと凝視している。騒がしかったり、壮大だったり、忙しかったり、ゆっくりしていたり、それが人生だ。

  • 早起きになったのは結婚してからですね。前は夜型だったんですよ。結局、奥さんが寝ている間が一番自由じゃないですか。そうすると、早朝は確実に、彼女が寝ているわけで。起きて、まず一時間くらいでメールとかいろいろ雑作業をする。そのあと空いた時間で小説を書く。それから、うちの奥さんが出勤するのと一緒に僕も家を出る。

  • 基本とウォーミングアップはどんな仕事にも必要だ。

  • 違うんだって。日本人はその報いをすぐ欲しがるだろ。ブータン人はそうじゃない。今じゃなくていいんだ。生まれ変わった後に、それが返ってくるかもしれない。そう思っているんだ。日本人は即効性を求めるから、いつも苛々、せかせかしている。それに比べれば、ブータン人は優雅だよ。人生が長い。

  • これは作家によると思うんですが、僕は登場人物の履歴書を準備しないし、小説の中では「見えているところだけ見えていればいい」と思っています。だから作品を映像化されたときに、自分が書かなかった設定ができたり、スピンオフのエピソードを作りたいと言われたりするとすごく違和感があります。それが嫌なわけじゃないし、つじつまを合わせようとしたらきっとできるでしょうが、省略された部分も作品の一部ですから、ない部分を書かないことも大事だと思っているんです。

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