夏目漱石

小説家

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夏目漱石の名言

夏目漱石の過去の名言をまとめた名言集です。

  • 嫉妬は愛の反面じゃないでしょうか。

  • 精神的に向上心がない者は馬鹿だ

    出典:  夏目漱石「こころ」

  • 近頃自我とか自覚とか唱えて、いくら自分の勝手な真似をしても構わないという符徴に使うようですが、その中にははなはだ怪しいのがたくさんあります。彼らは自分の自我をあくまで尊重するようなことを言いながら、他人の自我に至っては毫も認めていないのです。いやしくも公平の目を具し正義の観念を持つ以上は、自分の克服のために自分の個性を発展していくと同時に、その自由を他にも与えなければすまん事だと私は信じて疑わないのです。我々は他が自己の幸福のために、己れの個性を勝手に発揮するのを、相当の理由なくして妨害してはならないのであります。

    出典:  夏目漱石「私の個人主義」

  • おれは策略で勝っても人間としては負けたのだ。

    出典:  夏目漱石「こころ」

  • 真面目とは実行するということだ。

  • わざわざ人の嫌がるようなことを云ったり、したりするんです。そうでもしなければ僕の存在を人に認めさせる事が出来ないんです。僕は無能です。仕方がないからせめて人に嫌われてでもみようと思うのです。

  • 女には大きな人道の立場から来る愛情よりも、多少義理をはずれても自分だけに集注される親切を嬉しがる性質が、男よりも強いように思われます。

  • あせってはいけません。頭を悪くしてはいけません。根気ずくでおいでなさい。世の中は根気の前に頭を下げる事を知っていますか。花火の前には一瞬の記憶しか与えてくれません。うんうん死ぬまで押すのです。それだけです。

  • 世の中にはただ面倒臭い位な単純な理由でやめることのできないものがいくらでもあるさ。

    出典:  夏目漱石「道草」

  • 教えを受ける人だけが自分を開放する義務を有っていると思うのは間違っています。教える人も己れを貴方の前に打ち明けるのです。

    出典:  夏目漱石「硝子戸の中」

  • 愛嬌というのはね、自分より強いものを倒す柔らかい武器だよ。

    出典:  夏目漱石「虞美人草」

  • 愛は堅きものを忌む。すべての硬性を溶化せずにはやまぬ。

  • 僕は十年計画で敵をたおすつもりだったが、近年これほど短気なことはないと思って百年計画にあらためました。百年計画なら大丈夫。誰が出て来ても負けません。

  • 金を作るにも三角術を使わなくちゃいけないというのさ。義理をかく、人情をかく、恥をかく、これで三角になるそうだ。

  • 他の親切は、その当時にこそ余計なお世話に見えるが、後になると、もういっぺんうるさく干渉してもらいたい時期が来るものである。

  • 鏡は自惚れの醸造器である如く、同時に自慢の消毒器である。

  • 細君の愛を他へ移さないようにするのは、夫の義務である。

  • 嬉しい恋が積もれば、恋をせぬ昔がかえって恋しかろ。

  • 嫌な女も好きな女もあり、その好きな女にも嫌なところがあって、その興味を持っている全ての女の中で、一番あなたが好きだと云われてこそ、あなたは本当に愛されているんじゃありませんか?

  • 真面目とはね、君、真剣勝負の意味だよ。

  • 万里の道を見ず、ただ万里の天を見る。

  • 子供さえあれば、大抵貧乏な家でも陽気になるものだ。

    出典:  夏目漱石「門」

  • 四角の世界から常識と名のつく一角を摩滅して、三角のうちに住むのを芸術家と呼んでも良かろう。

  • 全ての夫婦は新しくなければならぬ。新しい夫婦は美しくなければならぬ。新しく美しき夫婦は幸福でなければならぬ。

  • 金は大事だ、大事なものが殖えれば寝る間も心配だろう。

  • もし死ぬならば神経衰弱で死んだら名誉だろうと思う。時があったら神経衰弱論を草して天下の犬どもに犬である事を自覚させてやりたいと思う。

  • 結婚をして一人の人間が二人になると、
    一人でいた時よりも人間の品格が堕落する場合が多い。

    出典:  夏目漱石「行人」

  • 世の中に正直が勝たないで、他に勝つものがあるか、考えてみろ。

  • 人間はね、自分が困らない程度内で、なるべく人に親切がしてみたいものだ。

    出典:  夏目漱石「三四郎」

  • 僕は死んだ神より生きた人間の方が好きだ。

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