三島由紀夫

小説家、政治活動家

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三島由紀夫の名言

三島由紀夫の過去の名言をまとめた名言集です。

  • 私があるとき死はない、死があるとき私はない。だから人間は死を怖れることはないのだ。

  • ヒトラーは政治的天才であったが、英雄ではなかつた。英雄というものに必要な、爽やかさ、晴れやかさが、彼には徹底的に欠けていた。ヒットラーは、二十世紀そのもののように暗い。

  • ちっぽけ希望に妥協して、この世界が、その希望の形のままに見えて来たらおしまいだ。

  • 今の日本の大威張りの根拠は、みんな西洋発明品のおかげである。これはそもそも、大東亜戦争の航空機についてさえ言えることで、あの戦争が日本刀だけで戦ったのなら威張れるけれども、みんな西洋の発明品で、西洋相手に戦ったのである。ただ一つ、真の日本的武器は、航空機を日本刀のように使って斬死した特攻隊だけである。

  • 幸福って、何も感じないことなのよ。幸福つて、もつと鈍感なものよ。幸福な人は、自分以外のことなんか夢にも考えないで生きてゆくんですよ。

  • ほしいものが手に入らないといふ最大の理由は、それを手に入れたいと望んだからだ。

  • もし、われわれが生の尊厳をそれほど重んじるならば、どうして死の尊厳をも重んじないわけにいくだらうか。いかなる死も、それを犬死と呼ぶことはできないのである。

  • 生きることが難しいなどといふことは何も自慢になどなりはしないのだ。

  • 天才というものは源泉の感情だ。そこまで堀り当てた人が天才だ。

  • 真の危険を犯すものは理性であり、その勇気も理性からだけ生れる。

  • 男性操縦の再興の秘訣は、男のセンチメンタリズムをギュッとにぎることだ。

  • 老夫婦の間の友情のようなものは、友情のもっとも美しい芸術品である。

  • 人生のさかりには、無理と思われるものもすべて叶い、覚束なく見えるものもすべて成るのだよ。

  • まことに人生はままならないもので、生きている人間は多かれ少なかれ喜劇的である。

  • 人生には濃い薄い、多い少ない、ということはありません。誰にも一ぺんコッキリの人生しかないのです。

  • 自分を理解しない人間を寄せつけないのは、芸術家として正しい態度である。芸術家は政治家じゃないのだから。

  • 伝統は野蛮と爛熟の二つを教える。真の戦争責任は民衆とその愚昧とにある。政治家は民衆の戦争責任を弾劾しない。彼らは、泰西人がアジアを怖れる如く、民衆を怖れている。この畏怖に我々の伝統的感情のすべてがある。その意味で我々は古来デモクラチックである。日本的非合理の温存のみが、百年後世界文化に貢献するであろう。

  • 精神分析を待つまでもなく、人間のつく嘘のうちで、「一度も嘘をついたことがない」といふのは、おそらく最大の嘘である。

  • 世間が若い者に求める役割は、欺され易い誠実な聴き手といふことで、それ以上の何ものでもない。

  • 僕は、単細胞のせいかもしれないけれど、革命というものはイデオロギーの問題でもなんでもない、ただ爆弾持って駈け出すことだと思っているんです。維新というのも、ただ日本刀持って駈け出すことだと思っている。駈けるのには、百メートルを十六秒以下でなければ駈けるとは言えない。そのためには、ふとっていちゃ絶対だめですよ。

  • 今の時代はますます複雑になって、新聞を読んでも、テレビを見ても、真相はつかめない。そういうときに何があるかといえば、自分で見にいくほかないんだよ。いま筋の通ったことをいえば、みんな右翼といわれる。だいたい、「右」というのは、ヨーロッパのことばでは「正しい」という意味なんだから。

  • 共産社会に階級がないというのは全くの迷信であって、これは巨大なビューロクラシーの社会であります。そしてこの階級制の蟻のごとき社会にならないために我々の社会が戦わなければならんというふうに私は考えるものです。

  • 一分間以上、人間が同じ強さで愛しつづけてゆくことなんか、不可能のような気があたしにはするの。愛するといふことは息を止めるようなことだわ。一分間以上も息を止めていてごらんなさい、死んでしまうか、笑い出してしまふか、どっちかだわ。

  • 女が一等惚れる羽目になるのは、自分に一等苦手な男相手でございますね。

  • 死といふ事実は、いつも目の前に突然あらはれた山壁のやうに、あとに残された人たちには思はれる。その人たちの不安が、できる限り短時日に山壁の頂きを究めてしまおうとその人たちをかり立てる。かれらは頂きへ、かれらの観念のなかの「死の山」の頂きへかけ上る。

  • 神聖なものほど猥褻だ。だから恋愛より結婚のはうがずっと猥褻だ。

  • 無神論も、徹底すれば徹底するほど、唯一神信仰の裏返しにすぎぬ。無気力も、徹底すれば徹底するほど、情熱の裏返しにすぎぬ。

  • 男が金をほしがるのはつまり女が金をほしがるからだといふのは真理だな。

  • この世に一つ幸福があれば必ずそれに対応する不幸が一つある筈だ。

  • 善意も、無心も、十分人を殺すことのできる刃物である。

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