マックス・ウェーバー

社会学者

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マックス・ウェーバーの名言

マックス・ウェーバーの過去の名言をまとめた名言集です。

  • 精神なき専門人、心情なき享楽人、この種の者たちは、かつて達成されたことのない所まで登り詰めたと自惚れている。

  • 善は善のみに従い、悪は悪のみに従うというのは真実ではない。その反対が頻繁に起こるのだ。

  • アイデアは我々が予期しない時に生まれる。我々が机の前で考え込んだり、答えを探している時ではない。しかもなお、机の前にいる我々は、真に情熱と献身をもって考え込んでいるわけでも、答えを探しているわけでもないのだ。

  • 中途半端な分析は判断を下すにあたって何の価値も持たない。そして、価値ある判断に対して中途半端な説明がなされることはない。

  • 歴史は我々に真実を教えてくれる。不可能と思われることに挑戦しなければ、達成可能と思われることすら成し遂げることはできない。

    出典:  マックス・ウェーバー「From Max Weber: Essays in Sociology」

  • ある目的のために情熱を持って身を捧げられる者ほど価値のある者はいない。

    出典:  マックス・ウェーバー「From Max Weber: Essays in Sociology」

  • 一般に思いつきというものは、人が精を出して仕事をしているときに限って思いつく。

    出典:  マックス・ウェーバー「職業としての学問」

  • 人間は生まれながらにして多くの金銭を得たいと願っているわけではない。

    出典:  マックス・ウェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

  • まるで一般的教養のように見える知識の全ては、いつも特定の観点から生まれたものだ。

  • 政治家は政治のために生きていくか、政治によって生計を立てるか、どちらかだ。

  • どんな組織や国家においても、政治とは権力を分かち合うよう努力することであり、権力の分配を促すことである。

    出典:  マックス・ウェーバー「From Max Weber: Essays in Sociology」

  • 官僚性の利点はおそらく、普遍的な規則が個々の事案に適用されることだ。それにより政府の行為は公平で予測可能なものとなる。

  • 民主主義においては、有権者が信頼できる指導者を選ぶ。しかしながら、選ばれた指導者は「あなたたちはもう黙りなさい。そして私に従いなさい。」と言う。有権者や政党はもはや彼のやることに口出しできなくなってしまう。

    出典:  マックス・ウェーバー「From Max Weber: Essays in sociology」

  • 自己を投げ売って己の課題に専心する人こそ、その仕事の価値ある結果とともにその名を高めるという成果を得る。

  • 資本主義の精神の生みの親は、どの時代にも見られる命知らずの厚顔な投機家や冒険者たち、あるいは端的に大富豪などではなく、むしろ厳格な躾のもとで成長し、厳格な市民的な見識を身につけて熟慮と断行を兼ね備え、とりわけ冷めた目で、またたゆまなくものごとに打ち込んでいくような人々である。

  • 優秀な教師の一番の役割は生徒たちに「不都合な事実」を認識させることだ。不都合な事実とは、生徒たちの信条にとって不都合ということだ。

    出典:  マックス・ウェーバー「From Max Weber: Essays in Sociology」

  • 政府とは、合法的な暴力を独占的に行う権利を持つ団体だ。

  • 二度読む価値のないものは、一度読む価値もない。

  • 生きることは病であり、眠りは緩和剤であり、死は根治療法なのである。

  • 可能な限り金銭を得ることを追求したい、という衝動それ自体は資本主義とはなんら関係がない。この衝動はどこにでも存在するものであり、ウェイター、外科医、運転手、芸術家、売春婦、腐敗した官僚、戦闘員、貴族、十字軍士、ギャンブラー、そして乞食にも存在する。

    出典:  マックス・ウェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

  • 人間としての自覚がある者にとって、情熱を持たずにに成し遂げられるもの全ては無価値である。

  • 金銭は君主の中の君主である。

  • 歴史的に重要な合理性ほど、非目的で非合理的な事柄によって誕生している。

  • 完全に発達した官僚機構を他の組織と比較すると、まさに機械生産と手工業生産の関係である。

    出典:  マックス・ウェーバー「The Essential Weber: A Reader」

  • 政治において最終的な決め手となる手段は、暴力である。

    出典:  マックス・ウェーバー「From Max Weber: Essays in Sociology”」

  • 権力は、社会に意思を表明する機会である。権力があれば、例え反対者がいたり、それが清廉でなくても、それが可能になる。

  • その国の政府は、その国に生きる人の鏡である。

  • 政治の本質は権力である。政治、すなわち手段としての権力と強制力に関係する人々は、悪魔の力と契約を結ぶのである。

  • この世の不条理を経験することは、宗教革命が起こる原動力となってきた。

  • この時代の命運は、正当で知性的な行いがなされるかどうかにかかっているが、それ以上に、世界が持つ幻想を打ち砕けるかどうかにかかっている。

    出典:  マックス・ウェーバー「From Max Weber: Essays in Sociology」

マックス・ウェーバーの名言を見ている方へお薦めする名言

マックス・ウェーバーの残した名言を分析し、それらの名言の傾向に近い名言を厳選して紹介します。

マックス・ウェーバーについて

マックス・ウェーバーはドイツの社会学者。西洋文化と近代社会を貫く原理を「合理主義」として捉えてその本質を解明し、価値自由の精神と理念型の操作に支えられた社会科学方法論を確立。西洋文明を確立させた原動力は、キリスト教的な禁欲の精神と、生活の合理化であるとした。また、社会学に留まらず、経済学、政治学、宗教史など極めて広範囲で卓越した業績を残した。主な著書に「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」、「社会科学方法論」、「職業としての学問」、「職業としての政治」がある。

1864年プロイセン王国エアフルトにて生まれる。父は政治家で、兄に同じく社会学者のアルフレート・ウェーバーがいる。ハイデルベルク、ベルリン、ゲッチンゲンの各大学で法学、哲学、歴史学、経済学を学んだ。1883年、19歳のときには、予備役将校制度の志願兵として1年間の軍役を経験している。1889年に法学の博士号を取得したマックス・ウェーバーは、学者の道に進み、1892年にベルリン大学の講師、1894年にフライブルク大学の経済学の教授、1896年にハイデルベルク大学の経済学教授となった。1904年「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を発表すると、大きな反響を巻き起こした。この著書でマックス・ウェーバーは、キリスト教のカルヴァン主義の影響の強い国々では合理主義が近代経済への発展に寄与したとし、経済発展とカルヴァン主義との因果関係を解いた。

その後マックス・ウェーバーは宗教についての著作を次々に執筆し、1916年 「儒教と道教」、「ヒンドゥー教と仏教」、1917年「古代ユダヤ教」を発表。1917年大学生に向けて学者を職業という面からとらえた講演を行い、それが後に「職業としての学問」として出版された。1919年ミュンヘンの学生団体向けに職業政治家の役割と倫理についての講演を実施。これがのちに「職業としての政治」として出版される。1920年肺炎のため死去。享年56歳。