マックス・ウェーバー

社会学者

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マックス・ウェーバーの名言

マックス・ウェーバーの過去の名言をまとめた名言集です。

  • 政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力をこめてじわじわと穴をくり貫いていくような作業である。

  • 人生の時間は、神からの使命を確実に行うためには、限りなく短くかつ貴重だ。

  • 文化は、人間が意味のあること、重要なことを重視する中で、この世界の成り行きに意味をなさない数少ない事柄だ。

    出典:  マックス・ウェーバー「On the Methodology of the Social Sciences」

  • 暴力を用いて地上に絶対的正義を樹立しようとする者は、配下という人間的「装置」を必要とする。

  • 全ての科学的業績は新たな疑問を生む。そしてその疑問は何度も何度も問われ、やがて時代遅れとなる。

    出典:  マックス・ウェーバー「On Charisma and Institution Building」

  • 真実とは、真実のことである。

  • 最初の教育者は空腹である。

  • カリスマ性とは、自らの内側から生まれ出る神からの恵みである。

  • 官僚組織を高度に発達させるのは、手工業的製品の生産を機械で行うようなものだ。正確性、速さ、明瞭性、文書作成能力、継続性、慎重さ、一体性、硬直した上下関係、摩擦の回避、私的流用は官僚組織にしかないものだが。

マックス・ウェーバーの名言を見ている方へお薦めする名言

マックス・ウェーバーの残した名言を分析し、それらの名言の傾向に近い名言を厳選して紹介します。

マックス・ウェーバーについて

マックス・ウェーバーはドイツの社会学者。西洋文化と近代社会を貫く原理を「合理主義」として捉えてその本質を解明し、価値自由の精神と理念型の操作に支えられた社会科学方法論を確立。西洋文明を確立させた原動力は、キリスト教的な禁欲の精神と、生活の合理化であるとした。また、社会学に留まらず、経済学、政治学、宗教史など極めて広範囲で卓越した業績を残した。主な著書に「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」、「社会科学方法論」、「職業としての学問」、「職業としての政治」がある。

1864年プロイセン王国エアフルトにて生まれる。父は政治家で、兄に同じく社会学者のアルフレート・ウェーバーがいる。ハイデルベルク、ベルリン、ゲッチンゲンの各大学で法学、哲学、歴史学、経済学を学んだ。1883年、19歳のときには、予備役将校制度の志願兵として1年間の軍役を経験している。1889年に法学の博士号を取得したマックス・ウェーバーは、学者の道に進み、1892年にベルリン大学の講師、1894年にフライブルク大学の経済学の教授、1896年にハイデルベルク大学の経済学教授となった。1904年「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を発表すると、大きな反響を巻き起こした。この著書でマックス・ウェーバーは、キリスト教のカルヴァン主義の影響の強い国々では合理主義が近代経済への発展に寄与したとし、経済発展とカルヴァン主義との因果関係を解いた。

その後マックス・ウェーバーは宗教についての著作を次々に執筆し、1916年 「儒教と道教」、「ヒンドゥー教と仏教」、1917年「古代ユダヤ教」を発表。1917年大学生に向けて学者を職業という面からとらえた講演を行い、それが後に「職業としての学問」として出版された。1919年ミュンヘンの学生団体向けに職業政治家の役割と倫理についての講演を実施。これがのちに「職業としての政治」として出版される。1920年肺炎のため死去。享年56歳。