マックス・ウェーバー
社会学者
マックス・ウェーバーの名言
マックス・ウェーバーの過去の名言をまとめた名言集です。
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政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力をこめてじわじわと穴をくり貫いていくような作業である。
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人生の時間は、神からの使命を確実に行うためには、限りなく短くかつ貴重だ。
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文化は、人間が意味のあること、重要なことを重視する中で、この世界の成り行きに意味をなさない数少ない事柄だ。
出典: マックス・ウェーバー「On the Methodology of the Social Sciences」
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暴力を用いて地上に絶対的正義を樹立しようとする者は、配下という人間的「装置」を必要とする。
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全ての科学的業績は新たな疑問を生む。そしてその疑問は何度も何度も問われ、やがて時代遅れとなる。
出典: マックス・ウェーバー「On Charisma and Institution Building」
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真実とは、真実のことである。
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最初の教育者は空腹である。
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カリスマ性とは、自らの内側から生まれ出る神からの恵みである。
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官僚組織を高度に発達させるのは、手工業的製品の生産を機械で行うようなものだ。正確性、速さ、明瞭性、文書作成能力、継続性、慎重さ、一体性、硬直した上下関係、摩擦の回避、私的流用は官僚組織にしかないものだが。
マックス・ウェーバーの名言を見ている方へお薦めする名言
マックス・ウェーバーの残した名言を分析し、それらの名言の傾向に近い名言を厳選して紹介します。
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人間はとかく惰性の生き物です。壁にぶつかることがなければ、ことさら努力しないですませようとしがちです。しかし失敗を経験すると、なぜそうなったのか、原因を探ります。自分に何が足りなかったのか、次にどんな努力をすればよいのか、真剣に自分を見つめ直すようになります。
冨山和彦 経営コンサルタント、経営者。株式会社経営共創基盤 代表取締役
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怒りを持ってでも変えないと。
石橋貴明 お笑いタレント
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アメリカ人には、金融以外の分野ですら、「平均的な意見に関する平均的な意見」を見つけ出すことに意味もなく関心を持つ傾向がある。そして、アメリカのこの弱みが顕著に表れているのが株式市場である。
ジョン・メイナード・ケインズ 経済学者
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偉大な思想で簡単に説くことのできるものなどありはしない。
岡倉天心 美術評論家、思想家
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論理的に考えることというのは、やろうと思えばだれでもできること。要は、そのベースとなる情報をどう手に入れるかが重要になるのです。
西村博之 2ちゃんねる開設者
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「万引き家族」で描かれる家族がやっていることは、万引きとか、車上荒らしとか、明快に犯罪です。でも、明快な犯罪じゃなくても、人々には、絶対何かしらの「悪」が存在してるはずですよね。実はお父さんが不倫してるとか、お母さん人の陰口たたいているとか、その類いのものが。普通の家族ドラマって「善」として描かれやすいけど、ホントのリアルな家族って絶対そうじゃない。
リリー・フランキー イラストレーター、俳優、作家
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最も重んずべきは信である。信を守らねばたちまち失敗す。
渋沢栄一 実業家、官僚
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天才と変人って、僕の中では同ジャンルなんですよ。よくよく両者を見てみると、天才も変人も満足することができない欠陥があるんです。「ここら辺でもういいや」と考えて、楽な方に進めるのに進まない。でも、それは「進まない」じゃなくて、「進めない」んだと思うんですよ。天才と変人の違いって、世間に認められるパフォーマンスを出した場合には天才、認められない人は変人。つまり、世間から見た評価の違いだけなんですよね。
西村博之 2ちゃんねる開設者
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自分の欲しいものが手に入らなければ、自分が今持っているものに対して感謝することだ。些細なものが手に入らないからと愚痴を言わないで、自分には感謝すべき大きなものがあることを常に考えるべきだ。
デール・カーネギー 評論家、著作家
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日本ではムラ社会的な文化が長く続き、誰もが均質であることを求められてきました。本当は一人ひとりが違いを抱えているのに同じでなければいけないというジレンマが、人々から自信を奪っているように感じます。会社や学校でも、周囲の人たちと行動や考え方が違うことで、ショックを受けたり、窮屈さを感じたりしている人が多い。でも「人はそれぞれ違って当たり前」と思えば楽になります。
乙武洋匡 タレント、著作家
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国は口ばっかり出して、現場のことを何もわかっていない。いまの日本のありとあらゆる領域は、民主主義の名のもとに「決定できない」「決定してないから責任をとらない」という枠組み・仕組みになっている。
橋下徹 弁護士、政治家
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経済は心理で動きますから、先行きが明るくなれば経済も好転する。
御手洗冨士夫 元キヤノン社長
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子どもでも大人でも、目標を持てば生命力が変わってくる。
三浦雄一郎 登山家、プロスキーヤー
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真理はたいまつである。しかも巨大なたいまつである。だから私たちはみんな目を細めてそのそばを通り過ぎようとするのだ。やけどする事を恐れて。
ゲーテ 詩人、劇作家、小説家
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私は34歳で現役を引退するまで、「足が速い」という価値基準にしばられてきましたが、引退後に出会ったさまざまな業種の人たちは、当然ですが別の価値観を持ち、それぞれが輝いていました。思っていたよりも世界は広い。業種や国籍、世代の違う人たちと積極的に交流することで、私はそのことを実感しました。ビジネスマンも、もっと「外」に目を向けてはどうでしょうか。
為末大 陸上選手、世界陸上400mハードル銅メダリスト
マックス・ウェーバーについて
マックス・ウェーバーはドイツの社会学者。西洋文化と近代社会を貫く原理を「合理主義」として捉えてその本質を解明し、価値自由の精神と理念型の操作に支えられた社会科学方法論を確立。西洋文明を確立させた原動力は、キリスト教的な禁欲の精神と、生活の合理化であるとした。また、社会学に留まらず、経済学、政治学、宗教史など極めて広範囲で卓越した業績を残した。主な著書に「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」、「社会科学方法論」、「職業としての学問」、「職業としての政治」がある。
1864年プロイセン王国エアフルトにて生まれる。父は政治家で、兄に同じく社会学者のアルフレート・ウェーバーがいる。ハイデルベルク、ベルリン、ゲッチンゲンの各大学で法学、哲学、歴史学、経済学を学んだ。1883年、19歳のときには、予備役将校制度の志願兵として1年間の軍役を経験している。1889年に法学の博士号を取得したマックス・ウェーバーは、学者の道に進み、1892年にベルリン大学の講師、1894年にフライブルク大学の経済学の教授、1896年にハイデルベルク大学の経済学教授となった。1904年「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を発表すると、大きな反響を巻き起こした。この著書でマックス・ウェーバーは、キリスト教のカルヴァン主義の影響の強い国々では合理主義が近代経済への発展に寄与したとし、経済発展とカルヴァン主義との因果関係を解いた。
その後マックス・ウェーバーは宗教についての著作を次々に執筆し、1916年 「儒教と道教」、「ヒンドゥー教と仏教」、1917年「古代ユダヤ教」を発表。1917年大学生に向けて学者を職業という面からとらえた講演を行い、それが後に「職業としての学問」として出版された。1919年ミュンヘンの学生団体向けに職業政治家の役割と倫理についての講演を実施。これがのちに「職業としての政治」として出版される。1920年肺炎のため死去。享年56歳。