カール・ユング

精神科医

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カール・ユングの名言

カール・ユングの過去の名言をまとめた名言集です。

  • 考えるというのはとても難しいことだ。だからほとんどの人は、経験から判断するのだ。

    出典:  カール・ユング「Flying Saucers:A Modern Myth of Things Seen in the Skies」

  • 困難や挑戦に感謝しなさい。それらは祝福をもたらします。人は健全に成長するため、自立するため、自己実現のために困難や挑戦を必要とするのです。

  • 私たちを苛つかせる他人の行動は、私たち自身についての理解を深めてくれる。

    出典:  カール・ユング「Memories, Dreams, Reflections」

  • ある人に合う靴も、別の人には窮屈である。あらゆるケースに適応できる人生の秘訣などない。

    出典:  カール・ユング「ユング著作集・第二巻」

  • 生きることには、意味があるとも言えるし、意味がないとも言える。私は両者の戦いの末に意味があるという結論に辿り着きたい。

  • あなたが向き合わなかった問題は、いずれ運命として出会うことになる。

  • 人は自分自身については暗闇の中にいるのも同然です。自分を知るためには、他人の力が必要なのです。

  • 普通であろうとすることは、落伍者の本源的な目標だ。

  • この世はあなたが何者かを問うだろう。あなたがそれを知らなければ、この世が教えてくれるであろう。

  • 二つの人格が交わることは、二つの科学物質が交わるのと似ています。そこに何らかの反応が生まれると、双方とも姿を変えるのです。

    出典:  カール・ユング「Modern Man in Search of a Soul」

  • 我々は本当の意味で癒やされることはない、ただ単にやり過ごすだけなのだ。

  • 良い人生と悪い人生との違いは、どのように試練を乗り越えたかによる。

  • 世界を創造するのは神ではなく、私たちなのです。私たちがこの世を認識することによって、世界は客観的に存在することができる。

  • 愛の支配するところ、権力欲は存在しない。権力が幅を効かせるところに愛はない。両者はお互いの影なのだ。

  • 比較してはいけない、評価してはいけない。あなたの進むべき道は一つしかない。他の全ての道があなたを騙し、そそのかそうとする。あなた自身の中にある、進むべき道を行くのだ。

    出典:  カール・ユング「赤の書」

  • 正しい質問をすれば問題の半分は解決したようなものだ。

  • 自らの潜在意識の存在を認識しなければ、あなたは人生を指揮しようとし、それを運命と呼ぶだろう。

  • 誰もが問う事ができ、かつ最も重要な質問は、「私はなぜ生きているのか?」だ。

  • 我々は偶然にして我々になるのではない、そうなりたいと願った自分になるのだ。

  • 生涯が長い期間にわたることの恩恵は、本当の自分になるための猶予が与えられることだ。

  • 人生は本当は40歳から始まるものだ。それまでは下調べをしているだけなのだ。

  • 自らの心の闇を知ることは、他人の心の闇に対処するための最も良い方法だ。人間は光を思い描くことによってでなく、闇を認識することによってその本質がわかる。最も恐ろしいのは、自分を完全に肯定しようとすることだ。自らのありのままの心を見つめれば、心は晴れる。外を見る者は夢を見、内を見る者は悟るのだ。

  • 我々はものごとを受け入れなければ何も変えることはできない。受け入れずに非難するだけでは苦難から逃れられない、より抑圧されるだけだ。

  • 我々は人生において数千回自分をごまかし、何度も何度も自分自身と向き合うことになるのだ。

    出典:  カール・ユング「心理療法の実践」

  • あなたが抵抗するものは、存在し続けるのです。

  • われわれの意識は、日常では脳の全能力の5%しか使っていない。

  • 子供に直したい点があるなら、それについてよく考え、自分にとっても直すべき点ではないか、ということを見極めるべきである。

  • 直観とは無意識を通じた知覚である。

  • 人々は自分自身の心と向き合うのを避けるためであれば、どんなおかしなことでもやろうとする。インドのヨガに取り組み、厳しい断食をし、世界の文学について学ぼうとする。これら全ては、自分自身という存在と折り合いをつけられないこと、および自分の魂からどんな有用なものも生まれないという、自分自身への信頼の無さによる。

  • どの成人にも子供の部分が潜んでいます。それは永遠の子供で、いつも移り変わっていて終わりがなく、絶え間なく保護、注目、教育を求めています。それは人間の個性の一部で、発達してやがてその人の人格になりたいと望んでいます。

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カール・ユングについて

カール・ユングはスイスの心理学者。人間の深層心理に働きかける心理療法の理論、分析心理学を発表。分析心理学はカール・ユングの名前を取ってユング心理学とも呼ばれる。分析心理学においてユングは、無意識にある観念と感情の複合体「コンプレックス」、ある母集団に共通する無意識である集合的無意識、人間の性格を内向型と外向型への分類、複数の事象が関連を持ちならが非因果的に発生する「シンクロニシティ」の概念などを提唱した。代表的著書に「無意識の心理学」、「心理の類型」がある。

1875年7月26日スイス連邦、トゥールガウ州ケスヴィルに生まれる。父は牧師をしていた。幼い頃から人間の内面に深い興味を持ち、ゲーテやカント、ニーチェの著作に影響を受けたという。バーゼル大学の医学部に進み、精神医学を学ぶ。1900年にチューリヒ大学の精神科医オイゲン・ブロイラー の助手となる。1905年正規の医師に昇格。1906年オーストリア人精神科医ジークムント・フロイトと知り合い、心理学についての意見を交換するようになる。1909年大学を離れ、自ら医院を開業。1911年国際精神分析協会の初代会長に任命される。1912年著書「無意識の心理学」を発表。1914年フロイトの影響が強かった国際精神分析協会で、ユングは理論的に対立し、会長を辞任。協会を離れたあとも研究を続けたカール・ユングは1921年代表的著書となる「心理の類型」を発表した。さらに1933年「現代人の魂」、1938年「心理学と宗教」を発表

1948年カール・ユングはチューリヒに自らの理論を研究するユング研究所を設立。1951年「アイオーン」、1952年「結合の神秘」、「シンクロニシティ」を発表。1961年死去。享年85歳。