アダム・スミス

経済学者

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アダム・スミスの名言

アダム・スミスの過去の名言をまとめた名言集です。

  • 個人の野心は公共の福祉に資する。

  • 人間は仕事がないと、健康を損なうばかりでなく精神的にも退廃する。

  • あらゆるものの真価は、それを獲得するための苦労と困難である。

  • 集まってひなたぼっこをしている乞食の有する安心感は、もろもろの王様が欲しても得られないものである。

  • 全ての金銭は信念に起因する。

  • 教育の偉大なところは、社会的に妥当とされていることに対して不毛さを感じさせることだ。

  • 常に快活であることほど優美なことはない。

  • 懐疑論という道を進むためには、曖昧さの谷を通り抜けねばならない。

  • 女性が競うのはいつも男性についてだ。

    出典:  アダム・スミス「The Money Game」

  • 同業者同士は歓楽や気晴らしのためでも会合を持つことはほとんどない。しかし、ひとたび会合を持てば、その会話から社会に対しての陰謀、値上げの企みがもたらされる。

  • 金持ちの持つ強欲さや野心、貧困層の持つ労働の忌避や当面の安楽を好む気持ちは、資産の略奪を促進する。それらの感情は略奪を決心させ、社会全体に広める。

  • 人類は取引を行う動物だ。ほかのどの動物も取引を行わない。犬同士が骨を交換することはない。

  • 慈善は婦人の徳、寛大は男子の徳。

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アダム・スミスについて

アダム・スミスは18世紀に活躍したスコットランド出身の経済学者。「国富論」によって経済学を世界で初めて理論的に体系づけた。「経済学の父」とも呼ばれる。資本主義経済の原理を解き明かし、人間の持つ利己心が社会的原理を通して公共の福祉に資するとの主張を展開。国家は国防・司法・公共事業など最低限の任務のみを遂行すべきだとの「夜警国家論」を導いた。アダム・スミスの思想は現代の古典派経済学へと受け継がれている。また、富の源泉を労働に求める労働価値説はマルクス経済学にも受け継がれた。

1923年6月5日スコットランドのカーコーディ生まれ。グラスゴー大学、及びオックスフォード大学で道徳哲学を学び、グラスゴー大学で13年間道徳哲学を教え、1959年に「道徳感情論」を発表した。グラスゴー大学退職後はスコットランドの貴族ヘンリー・スコットの家庭教師となり、ヘンリー・スコットに随行しておよそ3年間フランスに滞在、この頃、ヴォルテールらの啓蒙主義者、ケネーらの重農主義者と交流を持ち、その影響を受けた。

フランスから帰国したアダム・スミスは年金によって生計を立てながら経済の研究に没頭。10年の歳月をかけて1776年に「国富論」を書き上げた。「国富論」でアダム・スミスは、個人の利潤追求に基づく労働が「見えざる手」に導かれて秩序を生み、国の富を増大するという理論から、重商主義を批判して、自由な経済活動を推奨した。国富論は、近代・現代における経済学の出発点と位置づけられており、さらに社会思想史上の古典とも位置づけられている。その思想は19世紀以降のイギリスの自由な通商主義政策の論拠ともなった。国富論で名声を高めたアダム・スミスは1787年母校グラスゴー大学の総長に就任。3年後の1790年に死去。享年67歳。