「いい失敗」からしっかり学ぶことが大切。それには、研究の作法に則って行なうのが基本。
山中伸弥 医学者、iPS細胞の開発者
この名言を見ている方にお薦めの名言
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仕事って、フラットな気持ちで臨んだほうがいい結果を生みますね。収録前に構えないほうがいいんです。
内村光良 コメディアン、タレント
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最も重要なのは、目標の設定と行動の振り返り、そして修正というサイクルを続ける仕組みを作ることです。一日にほんの5分で構わないので、朝と寝る前に予定を確認し、行動を振り返りましょう。
勝間和代 公認会計士、経済評論家
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企画の発端ていうのは思いつきでも何でもいいんですよ。ただそれに肉付けしていく過程でキチンとやらなくちゃいけないんです。
宮崎駿 アニメーション作家、映画監督
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物を作る人間には、ふっと神様が降りてきてくれる瞬間があるような気がします。でも、その前に技術は磨いておかないといけません。ひらめいたときに、それを具体化する能力を、技術として持っていないといけない。
倉本聰 脚本家
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私を天才だと言う人がいるが、それは違う。みんなが自分の力をあらゆる方向に分散させているのに対し、私は全てのエネルギーをひとつの仕事に集中しているだけなんだよ。
トーマス・エジソン 発明家、起業家
山中伸弥の他の名言
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ノーベル賞を受賞するとは思っていなかったので家にいた。洗濯機がガタガタ音がするので直そうとしていたところ、携帯電話が鳴ってそれが英語だった。それで知った。
山中伸弥
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私が初めて研究室を持った時、立場はまだ准教授で、研究費もほとんどない。本当に弱小研究室でした。そんなところに学生が来てくれるわけがありません。そこで考えたのが、研究室のビジョン、理念を掲げることです。夢のある目標を立てたら学生が来てくれるのではないかと思い、iPS細胞をつくるというビジョンを掲げました。それに惹かれて来てくれた学生たちが、私と一緒にiPS細胞を生み出し、今や中心的存在となって活躍してくれています。
山中伸弥
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何が良いのか悪いのかすぐには分からない。一喜一憂せず淡々と頑張るしかない。
山中伸弥
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研究は、最初から社会の役に立つようにしようと意識しすぎると、浅いものになりがちです。みんなが実用化間近の研究ばかりやりだすと、将来のイノベーションの芽が摘まれてしまいます。
山中伸弥
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米国で習った一番大切なことは、研究者として成功するには「ビジョンとハードワーク」、つまり目標をはっきり持ち、一生懸命やることです。当時のロバート・メイリー所長が教えてくれました。これは当たり前のようで難しい。日本人は勤勉なのでハードワークは得意です。でも、ビジョンがなければ無駄な努力になってしまう。
山中伸弥
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「目的」「検証」「結果の解析」の三点セットが研究の作法なのです。これらがきちんとしていれば、たとえ仮説と逆の結果が出たとしても、次の研究へと進展します。失敗した研究を見ると、往々にしてこの三点セットが曖昧になっている。
山中伸弥
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今までわからなかった真実を見つけるような新しい研究であれば、どんなことでも必ず役に立つ。5年後に何の役に立つかわからなくても、いつか絶対に役に立つ時が来る。
山中伸弥
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今はひとりの研究者を10人ぐらいの研究支援者が支えています。秘書の方も必要ですし、いろいろな難しい実験を専門的にやってくれる技術員という仕事も非常に大切です。出てきた成果の特許をしっかり獲得する必要がありますから、そういう知的財産の専門家も必要ですし、企業と連携する際には契約の専門家も必要です。あと英語で論文を出す時、研究者が自分で全部チェックするというのは大変な仕事なので、校正をちゃんとしてくれる人とか、難しい研究の図を専門的に描いてくれるイラストレーターの人とか、そういういろいろな職業、才能の人が助けないと、どんなにいい成果であっても、なかなか発表に時間がかかってしまいます。今は競争が激しいですから、そういう支援者の方たちの役割が、昔に比べるとはるかに大切になっています。
山中伸弥
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臨床医を辞めて研究を志した最大の理由は、当時担当した患者さん、そして父の命を救えなかったことが大きいと思います。父は、私が研修医として歩み始めた頃に亡くなりました。重病に苦しむ人々を何とか救いたかった。もちろん手術も1つの方法ですが、どんなに手術がうまい人でも、末期がんや脊髄損傷といった重病を根治させることは難しい。その時、「今は無理でも、20~30年後、病気を根本的に治せるとしたら、それは研究という手法しかない」。そう思いました。
山中伸弥
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かつては、研究者ひとりひとりが言ってみれば職人のような感覚だったと思います。ですから何かある特殊な実験技術を身につけて、それを武器にするという研究者が多かったように思います。でも今はいろいろな技術が自動化されたりしていて、ある技術を持っているだけですごく有利になるということはあまりないと思います。それよりも新しい技術を持ったいろいろなグループと、共同研究などで大きなグループを作って役割分担しながら、自分の仮説なりをいち早く証明していく、そういう能力が必要とされています。昔はけっこう個人プレーとか非常に小さなグループでどんどん研究が進みましたが、今は違う大学、違う国の人といち早く協力する、そういう能力のある人の方がいい成果をどんどん出していると思います。
山中伸弥