本当に偶然なのですが、私の場合、実験結果に導かれるように研究テーマがどんどん変わっていきました。実験をすると、全く予想していなかった結果が起きる。すると、なぜそんな結果が出たのか、俄然興味がわいてくる。それを追究するために研究対象が変わる。そんなことを繰り返してきました。自分で決めたというより、自然に導かれたように感じています。
山中伸弥 医学者、iPS細胞の開発者
この名言を見ている方にお薦めの名言
-
一方はこれで十分だと考えるが、もう一方はまだ足りないかもしれないと考える。そうしたいわば紙一枚の差が、大きな成果の違いを生む。
松下幸之助 パナソニック創業者
-
何もなく成功する経営者はほとんどいない。成功に繋がる過程の一部として失敗があるのだと思います。
ジャック・マー アリババグループ創業者
-
最も優れた人は、苦悩を乗り越えて、歓喜を手に入れる。
ベートーベン 作曲家、ピアニスト
-
失敗は存在しない。僕らは今この瞬間に未来を変えることはできないけれど、過去はいくらでもアップデートできる。過去の失敗したことや悲しかったことを生かすことができれば、僕の場合は芸人なんで、ネタにしてネガティブなこともポジティブに変えます。過去をアップデートする作業さえしていれば、基本失敗なんて存在しないんです。
西野亮廣 お笑い芸人
-
陸上競技はやはり「勝つことすなわち金メダルを獲ることが成功」というのが一般的な認識になる。その意味では、世界陸上選手権で3着どまりだった僕の競技者としての人生は、失敗だったのだと思います。でも、そのこと自体に後悔はないし、身体能力に恵まれた人たちと海外で向き合って、よくあそこまでやったなという満足感はあります。
為末大 陸上選手、世界陸上400mハードル銅メダリスト
山中伸弥の他の名言
-
研究は、最初から社会の役に立つようにしようと意識しすぎると、浅いものになりがちです。みんなが実用化間近の研究ばかりやりだすと、将来のイノベーションの芽が摘まれてしまいます。
山中伸弥
-
しっかりしたビジョンがあれば、どんな仕事もとても楽になる。決断を迫られた時や悩み事がある時も、ビジョンに立ち戻ればいい。そこから自然と進むべき道が見えてくるはず。だからこそ若いうちに、しっかりとしたビジョンを持ってほしい。
山中伸弥
-
今までわからなかった真実を見つけるような新しい研究であれば、どんなことでも必ず役に立つ。5年後に何の役に立つかわからなくても、いつか絶対に役に立つ時が来る。
山中伸弥
-
独創的じゃなくてもいいからまず実験に取り組んでみて、その結果を色のない目で見られるかどうか。独創力を発揮できるか否かは、そこにかかっているんじゃないかと思います。
山中伸弥
-
日本人はどちらかというと失敗しないように落ちこぼれないようにと人生を歩もうとします。日本の優秀な学生は安定した大企業に就職しようとする人が多いですがアメリカだと優秀な人ほどベンチャー企業に行きたがる。たとえ失敗したとしてもそれで終わりではないと知っているからです。
山中伸弥
-
何が良いのか悪いのかすぐには分からない。一喜一憂せず淡々と頑張るしかない。
山中伸弥
-
「これをやってもムダだ」と思っていては、何もできない。やってみなければ分からない。
山中伸弥
-
失敗すればするほど幸運は来る。若い間に、いっぱい失敗して、挫折してください。
山中伸弥
-
かつては、研究者ひとりひとりが言ってみれば職人のような感覚だったと思います。ですから何かある特殊な実験技術を身につけて、それを武器にするという研究者が多かったように思います。でも今はいろいろな技術が自動化されたりしていて、ある技術を持っているだけですごく有利になるということはあまりないと思います。それよりも新しい技術を持ったいろいろなグループと、共同研究などで大きなグループを作って役割分担しながら、自分の仮説なりをいち早く証明していく、そういう能力が必要とされています。昔はけっこう個人プレーとか非常に小さなグループでどんどん研究が進みましたが、今は違う大学、違う国の人といち早く協力する、そういう能力のある人の方がいい成果をどんどん出していると思います。
山中伸弥
-
研究をやめかけた時、奈良先端科学技術大学院大に拾ってもらい、一度死にかけたんだから何か面白い難しいことをやろうと思った。それも良かった。僕の大胆な思いつきにもかかわらず、研究室の人たちが本当に一生懸命実験をしてくれた。それぞれがたまたま1カ所でクロスした。それがなかったらiPS細胞はいまだに、少なくとも僕のところではできていないと思います。
山中伸弥