日本では創造的な仕事をしているかよりも、話がうまいとか、有力な研究室の出身かどうかなどで評価される。やる気のある若い人にきちんとチャンスが与えられる環境づくりが必要だ。
山中伸弥 医学者、iPS細胞の開発者
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日本はパーツで良いものを持っていても、システム化するのが苦手です。自動運転車を見ても、確かに日本のセンサーは優れています。しかし、道路交通法で「車の運転は人が行うもの」と定められているため、公道で実験できません。これではイノベーションは起きない。日本はそういった弱さが克服できていません。
竹中平蔵 経済学者、政治家
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お笑いのセンスは、生まれつきの、天性のものなのだ。残酷なようだけれど、努力は関係ない。センスというものだけは、努力でどうこうできるものではない。
島田紳助 お笑い芸人、司会者
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心血注いでも駄作は駄作。鼻歌混じりで描いても傑作は傑作。
藤子・F・不二雄 漫画家
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1個すごいの作ろうって思ってないんすよ。ずーっと作り続けなきゃいけないっていう、いつまでできるんだっていうのを心配しながら、たくさん作らなきゃいけないじゃん?自分の持ってる残り少ない能力を分散しなきゃいけないのよ。
奥田民生 ミュージシャン、音楽プロデューサー
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再生医療に限らず、科学にはすべて功罪をもたらす二面性があり、いわば諸刃の剣です。iPS細胞もうまく使えば人類の健康と福祉に貢献しますが、人工的に新しい生命すらつくることができますから、使い方を間違えれば恐ろしいことが起こりえます。どこまでが許され、どこからが許されないのか。これは非常に大きな問題です。ですから、それを研究者だけで決めるわけにはいきません。文系の方、倫理の専門家、一般市民、患者さんやその家族、そういった方々と一緒に議論を進めていく必要があると思っています。
山中伸弥
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「もっと医学に関係することをやったほうがいいんちゃうか」と言われ、自分でも「何か人の役に立っているのかな」と自信がなくなっていきました。半分うつ状態になって朝も起きられなくなり、研究をやめる直前までいきました。
山中伸弥
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研究は、最初から社会の役に立つようにしようと意識しすぎると、浅いものになりがちです。みんなが実用化間近の研究ばかりやりだすと、将来のイノベーションの芽が摘まれてしまいます。
山中伸弥
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企業の研究所では、論文を発表する前に知財を押さえます。私たちもiPS細胞を発見したときは、論文を書きたくありませんでした。論文を書いたら、ライバルの研究者たちがこぞって追いかけてくるのがわかっていたからです。もし、企業の研究所に勤めていたら、iPS細胞の根幹に関わる部分を特許で盤石に固めるまで、何も発表しなかったかもしれません。
山中伸弥
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実験をしてみて予想外の結果がでたら研究はあきらめて、別の遺伝子の研究を始めるということもあると思います。僕の場合は、目の前で起こっている現象、特に結果が予想を外れた時こそすごく興味を持って、どうしてもそれを調べたくなって、そっちに行ってしまうタイプ、目の前の結果を大切にするといいますか、それに心を奪われるタイプだと思います。どちらがいいかはわからないんですが。
山中伸弥
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ただ机上で頭を抱えて考えているだけでは、何も生まれない。
山中伸弥
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再生能力というのは、がんになるのと紙一重だと思っている。高い再生能力を持っているということは、同時にがんがすごくできやすいということなのではないか。
山中伸弥
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研究者は役に立つかわからないものを研究すべきだし、科学研究費助成事業のように、海のものとも山のものともつかない研究を支援する仕組みが、国全体の技術力を維持するうえで非常に大切です。
山中伸弥
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研究不正を防ぐ方法は研究ノートのつけ方を徹底させることだ。機構ではノートをチェックする人の雇用も含めて対応してほしい。
山中伸弥