フィリップ・コトラー
経営学者
フィリップ・コトラーの名言
フィリップ・コトラーの過去の名言をまとめた名言集です。
-
企業の使命は従業員にやる気を起こさせるものでなければならない。売上や利益を増大させるという使命であってはいけない。利益は有意義な活動を行ったことに対する報酬にすぎない。
-
将来は我々の前にあるのではない。それは既に起こっていることなのだ。
-
通常、営業部門は会社の一部門でしかない。会社の全ての部門が営業部門であるべきなのに。
-
本物のマーケティングとは既にあるものを売ることではなく、なにを作るべきかを知ることだ。それは顧客の要望を認識、理解し、顧客を満足させる解決策を提供することだ。そしてそれは、生産者には利益をもたらし、取引先には便益をもたらす。
出典: フィリップ・コトラー 「Internet and Business」
-
マーケティングの秘訣はブランドを確立することだ。あなたの会社にブランドがなければ、その製品は汎用品だ。その場合、価格こそが全てであり、低コストで生産する者だけが勝利する。
-
ボツになったアイデアは記録しておくべきだ。ボツになったアイデアの山が、別の人のインスピレーションの源となる場合もあるからだ。
-
マーケティングは、生産品の賢い処理方法を見つけるための技術ではない。顧客に対する真の価値を生み出すためのものなのだ。
-
ビジネスの本質とは自らの足るを知りつつ、変化し続ける社会の中で、人々の役に立つことを常に考え、提供し続けること。
-
過去数十年にわたって、マーケティングは製品中心のマーケティングから顧客中心のマーケティングに変わってきた。そして今日、マーケティングは環境の変化によった新たな形に変わろうとしている。企業は製品から顧客に焦点を移し、そしてさらに顧客から人類抱える課題へと焦点を移そうとしている。新しいマーケティングは、顧客中心から人類中心へと焦点が変わる。そしてその場合、企業は社会的責任と歩調を合わせながら利潤を生み出さねばならない。
出典: フィリップ・コトラー「Marketing 3.0: From Products to Customers to the Human Spirit」
-
新しい技術はすべての古い技術に取って代わる。トランジスタが真空管産業に、自動車が鉄道に、コンパクトディスクがレコードに打撃を与えた。新しい技術に抵抗したりそれを無視ししたとき、古い産業は衰退した。
-
マーケティング部門は販売に注力するのではなく、むしろ販売が不要なほど魅力的な製品の開発に注力すべきだ。
-
優れた会社は、自分たちの目的は金を儲けることだ、とは言わない。より高い目的があるはずだ。それは、世界中の人々の生活を良くする、生活環境を発展させることだ。日本だけでなく、他の地域も。
-
良い会社は要望に応える。偉大な会社は市場を創り出す。
-
もはや顧客を満足させるだけでは十分ではない、顧客を歓喜させなければならない。
-
最高の広告は、満足した顧客によってもたらされる。
-
さまざまな市場セグメントを評価する際、企業は次の3つの要因を見なくてはならない。「セグメントの規模と成長性」「セグメントの構造的な魅力」「企業の目的と経営資源」である。
-
多くの企業は価格設定の目標を現在利益の最大化においている。こうした企業は長期的な業績よりも、現在の財務上の結果を欲しがる。
-
経営者は企業の使命を狭めすぎたり、逆に広げすぎたりするのを避けなければならない。また、使命は現実的であるべきで、かつ具体的でなければならない。
-
集中型マーケティングは、小さな新興企業が自社よりも大きく経営資源も豊富な競合他社に対抗する足がかりを得るのに最善の手法である。ニッチのニーズに対する知識が豊富であれば、より強固なポジションを獲得することができる。
-
企業はサービス上の問題を必ず防ぐことができなくとも、失敗をカバーする方法を学ぶことはできる。そして、うまく失敗のカバーができれば、最初からうまくいった場合より顧客の信頼や購買力を獲得できるものである。
-
新しい戦略の一部分を真似することと、その戦略全体を模倣することとは、全く別問題である。偉大な戦略というものは、容易に真似のできない多くの強力な活動をもとにした独自の組み合わせから構成されている。
-
日本の考え方は実は戦前と変わっていないと思う。国の性質などというものは簡単にはか変わらないものなんだ。
-
新製品をともに作り出すという意識は、従業員やサプライヤー、流通業者といった利害関係者にも持ってもらうべきだ。
-
イノベーションを生み出す上で重要なのは、自分たちが現在直面している様々な問題を解決する方向でのイノベーションを目指すことです。
-
小規模な企業がブランドを確立するためには、限られた分野でとびきりの評判を得ることが重要だ。
-
偉大なリーダーとは、周囲に優れた者を置く者だ。優れた者が集まれば、イノベーションが生まれ、成功をもたらす。リーダーが一人で事をなそうとしているなら、彼はエゴイストであり失敗するであろう。
-
今日の優れた販売者は製品を売るのではなく、便益をもたらすパッケージを販売する。さらに販売する物の価値だけでなく、使用価値を売ろうとする。
出典: フィリップ・コトラー「Kotler On Marketing」
-
水準以下の企業は競合他社を無視する。平均的な企業は競合他社を真似する。勝利する企業は競合他社に先んじる。
-
最も重要なのは、顧客がどこに向かおうとしているのか予測し、その先にいることだ。
-
勝利するための戦略は一つしかない。目標とする市場を慎重に見定め、その市場に向けて優れた価値を提供することだ。
フィリップ・コトラーの名言を見ている方へお薦めする名言
フィリップ・コトラーの残した名言を分析し、それらの名言の傾向に近い名言を厳選して紹介します。
-
イノベーションを成功するためには、小さくスタートしなければならない。大がかりであってはならない。具体的なことだけに絞らなければならない。
ピーター・ドラッカー 経営学者
-
「原則としては賛成だ」と誰かが言う時、その人はそれを実行しようする意思を微塵も持っていない。
オットー・フォン・ビスマルク プロイセン王国首相、ドイツ帝国首相
-
使命によって戦略が決まり、戦略によって組織が決まる。
ピーター・ドラッカー 経営学者
-
全体戦略と部分戦略を考える際に、1つ注意すべきことがあります。事業は、全て同時並行して攻めることです。試しにやってみたことがうまくいかなければ、違うことに挑戦するという姿勢では、会社は潰れます。全て同時並行的にやるべきです。
北尾吉孝 SBIホールディングス創業者
-
愚か者でも経営できるビジネスに投資しなさい。なぜなら、どのビジネスにもいつか必ず愚かな経営者が現れるからだ。
ウォーレン・バフェット 投資家、バークシャー・ハサウェイ会長兼CEO
-
戦略とは、最初に現時点で自分がどこに位置しているかを知ることが必要だ。自分が前はどこにいたいと思っていたかでも、いるはずだったかでもなく、いまどこにいるかである。次に、五年後の自分の位置を知る。そして最後に、いまの地点から五年後の地点まで到達できるかどうか、現実的にどの程度の可能性があるかを判断することである。
ジャック・ウェルチ ゼネラル・エレクトリックCEO
-
金はある手から洩れてくる。金の絶対数がないところでは、いくら知恵をしぼっても洩れてはきはしないのである。なんであれ、ビジネスは現実に金を持っている人から取らないとなりたたない。金を持っていない人びとを相手にしていては、どんなにあがいても商売できるものではない。
藤田田 日本マクドナルド、日本トイザらス創業者
-
リーダーが組織をどうしたいのかという思いがとても大切です。どんな規模の企業であっても、もっと立派な会社にしたい。あるいは、オンリーワンの技術開発に成功して、売上高も利益も増やしたいと考えます。そうした「思い」が一番大切なのです。
稲盛和夫 京セラ創業者
-
今日どれほど問題があろうとも、明日には必ず誰かが解決する。そしてそれを自分が解決すれば、自分自身のチャンスになる。私は人々の不満の声を聞くと興奮する。なぜならそれがチャンスだからだ。社会の問題が大きければ大きいほど、我々のチャンスも大きいということ。
ジャック・マー アリババグループ創業者
-
どんな愚か者でも問題を指摘することはできます。指導者はその問題に対処し、問題を解決するのです。
アンソニー・ロビンズ 自己啓発トレーナー
-
人と同じ事はやらない。やるなら世界一を目指すのがスズキ。
鈴木修 元スズキ株式会社社長
-
社会に出れば、「アソコはアイツに任せるから、あなたはココを頑張ってね」という分業制で回るから、弱点は他人に補ってもらえばよくて、弱点を克服する必要はない。
西野亮廣 お笑い芸人
-
その時代時代によって、人間が考えている「常識」と呼ばれるものっていうのはどんどん変わっていくわけですよね。ビジネスというのは、そういった時代が変化することによって、刻々と変わっていく人間の気持ちというかニーズをいかに捉えるかどうか、こういう事に尽きるわけですよね。
松井道夫 元松井証券社長
-
ある目的のために情熱を持って身を捧げられる者ほど価値のある者はいない。
マックス・ウェーバー 社会学者
-
私はうわべだけ真似るやり方が大嫌いだ。もっと自分の深いところを見て、変えようとしなければダメだ。
見城徹 幻冬舎創業者
フィリップ・コトラーについて
フィリップ・コトラーはアメリカ合衆国の経営学者。専門はマーケティング論。STP理論や、4P理論といったマーケティングの手法を発表したことで知られる。近代マーケティング理論の第一人者であり、「近代マーケティングの父」、「マーケティングの神様」とも呼ばれる。著書に「マーケティング原理」「マーケティング・マネジメント」などがある。
1931年5月27日イリノイ州シカゴに生まれる。両親はロシア出身。デポール大学で2年間学んだのち、シカゴ大学に転入し経済学の修士号を取得。さらにマサチューセッツ工科大学で経済学の博士号を取得した。その後フィリップ・コトラーは博士研究員としてハーバード大学で数学を、シカゴ大学で行動科学を研究。1962年にノースウェスタン大学でマーケティングを教え始める。1967年「マーケティング・マネジメント」を出版。マーケティング・マネージメントはその後改定が続けられ15版まで出版されている。フィリップ・コトラーはその他にも150の論説、60の本を主著、共著として発表している。
フィリップ・コトラーは市場細分化(Segmentation)、ターゲットセグメントを決定(Targetting)、ポジショニング(Positioning)による顧客戦略であるSTP理論や、製品(Product) 価格(Price)、立地(Place)、宣伝(Promotion)をマーケティングの手法とする4P理論で知られる。さらにSPT理論に世論(public opinion)と政治的な力(political power)を加えた6P理論、SPT理論に人間(people)、過程(processes)、物理的証拠(physical Evidence)を加えた7P理論も発表した。