なにか問題が出てくると、論文を読んだりいろいろ勉強している人は、その場で「こうじゃないか?」ってパッと意見を言うんですよ。すごいなと思うんですよね。自分は論文とか読まないし、まったくそういう風ではないから、そのときはわからない。だけど、気にかかってそれをずっと考えているんです。そうすると1週間後とか2週間後にいいアイデアが出るんです。だから案外、2週間後には自分は勝ってる。いつも当たるとはいえないですけどね。
中村修二 青色発光ダイオードの発明者、カリフォルニア大学教授
この名言を見ている方にお薦めの名言
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先ず其の言を行い、而して後にこれに従う。
孔子 思想家、儒教の祖
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今、人々が求めているのは消費ではなく、それによって得られるエクスペリエンスなのです。ハード機能の凄さや、どんなソフトがあらかじめ組み込まれているかということさえ、いまやあまり重要ではなくなってきています。それより、それを使ってどんな体験ができるかに興味が移っているのです。
久夛良木健 ソニーコンピューターエンターテイメント元社長
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目の前の仕事を一つひとつこなしていく。仕事はその連続。
宮内義彦 元オリックス社長
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年間の出店計画は立てますが、以前、途中で不振店が多く出た年は計画をすべてストップし、店舗開発担当者を店舗に入れ、建て直しをさせました。そうして店舗の質を高める努力を積み重ねた結果、現在では新店の不振店割合は1~2%と驚異的な低水準になっています。
鈴木敏文 セブン&アイ・ホールディングスCEO
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明確なコンセプトのもとで、提供する商品の照準を絞り込んでいく。絞り込みとは別の言い方をすれば、顧客に対してレコメンドすることです。照準を明確に絞り込むほど、顧客にとって価値がとらえやすくなる。モノが余り、消費が飽和したいまの時代には、顧客が店に合わせて買い物をするのではなく、店の方が顧客に合わせ、レコメンドする価値を絞り込んで提供する必要があるのです。
鈴木敏文 セブン&アイ・ホールディングスCEO
中村修二の他の名言
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省エネの技術で人類に貢献したい。その気持ちもあって、青色LEDと青紫半導体レーザの発光効率を上げ、消費電力を減少させようとしています。地球温暖化やエネルギー問題を解決できるのは技術者や研究者だけです。ぜひ、日本のエンジニアにも協力してほしいと思っています。
中村修二
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カリフォルニアに渡る前夜、とにかく嫌だったのは英語の講義ですよ。緊張して気絶しそうでした。私は20年間会社員だったから、学生相手に講義したことがないうえ、博士課程を経験していない論文博士です。日本で講義するのでさえも緊張するだろうに、ましてやそれがアメリカで、博士課程で、しかも英語でしょ。最初の講義の思い出は…まずい講義やったなぁ。とにかく英語がまずいって落ち込みましたよね。
中村修二
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物理とかあまり知らないど田舎の会社で、当時は私もそんなに専門知識を知らなかった。全部独自でやっていて、とても常識的ではなかった。
中村修二
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化学反応で作るんです。かっこいいでしょ化学反応で白い粉ができて、それを沈殿させて、乾燥して焼けばできるんです。それが蛍光体です。
中村修二
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米国に行く前は、恐怖感もありました。でも、行ったら、もう吹っ切れました。もちろん最初は苦労しますよ。でも、自分の能力が上がっていくのが分かります。「日本にいたらぼけるな」と思っていましたね。ある程度のポジションになったら、何もしなくても部下がやってくれるわけだから。極論すれば、書類にサインするだけでしょう。
中村修二
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カリフォルニア大学赴任当初は英語をいかにうまく話すかということが問題だったけれど、今の悩みはもっと高い次元に移行しました。英語のよしあしなんて些末なことは「なるようになれ」。それよりも、実のある講義をしたい。ようやくそういう心境になりました。
中村修二
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私は当時、会社の指示を全部無視していました。でも、普通の企業でそんなことをしたらクビでしょう。私の場合は、小川信雄さんがいてくれたからできた。だから、小川信雄さん(日亜化学工業創業者)が経営に関与できなくなったとき、会社を辞める決心をしました。理由はそれだけではなかったけれど、それは大きな理由です。私を擁護してくれる方がもういなくなったわけですから。私は企業に勤めてはいましたが、極めて特殊な環境にいたわけです。同じような環境を普通の会社でつくるのは難しいと思います。
中村修二
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現在の米国は、ものづくりのほとんどをアジアに委託している。「アジアの中で日本はものづくりが最もうまい」と米国人は思っています。だから、米国人はものづくりに関しては、日本とコンビを組んでやりたいんです。日本人は、一番真面目ですから。
中村修二
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米国のベンチャーには、私が成果を出したときのような環境があります。ベンチャーキャピタルやエンジェルが投資して、5年ぐらいは自由にやらせてくれるのです。日本にも、このような仕組みを導入しないと、本当に革新的なことはできないと思う。
中村修二
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能力のある人がきちんと評価される米国の素晴らしさを実感し、日本との落差を再認識した。
中村修二