明治維新のような大改革がなぜ起こったかというと、「武士は偉くない」とみんなが気付いたからです。それまでは、武士は剣術の鍛錬をしていて、きちんとした学問も受けていて、伝統的な様式美も守っていたから偉い、立派だと思われていた。ところが黒船が来たときに、武士の剣術や学問は時代遅れのまったく役にものであることがわかってしまいました。
堺屋太一 経済評論家、小説家
この名言を見ている方にお薦めの名言
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危険思想とは常識を実行に移そうとする思想である。
芥川龍之介 作家
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インターネットは自らが理解不能なものを人類が作り上げた初めての事例です。人類がこれまで経験したなかで最大の無秩序の中で行われる実験なのです。
エリック・シュミット 元GoogleCEO
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われわれは、批評せずには生きていられないが、自分の批評を批評せずとも生きていられる。
ニーチェ 哲学者
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私は天体の動きを計算することはできるが、民衆の狂気は計算できない。
ニュートン 物理学者、数学者、天文学者
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愚人は過去を語り、狂人は未来を語る。しかし賢人は現在を語る。
ナポレオン フランス皇帝
堺屋太一の他の名言
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日本人のライフスタイルはすっかり「規格化」されてしまいました。大学まで一直線に進学することがよしとされ、大学を卒業したら、すぐ就職して正社員になるのが最良という風潮です。そして、働き始めたらまずは蓄財し、ある程度、貯まってから結婚、出産。きちんと順を踏むのです。
堺屋太一
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「日本衰退」の基は個々の組織の衰えである。経済であれ、社会や文化であれ、「全日本」はこの国の個々の組織と個人の総和である。
堺屋太一
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今の日本に欠けている「多様性」と「意外性」を持つことです。安全、安心、正確、清潔であることは日本の誇りであり、すばらしいとは思いますが、あまりに統制されすぎている。どことなく戦時中に似ているね。言っている内容よりも、みんなが同じことを言っているようでね。
堺屋太一
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利益の出る新事業をはじめるよりも、以前からやっている儲からない部門を縮小整理する方が大切だというんですね。いわば積極的な省事。これは勇気のいる難しい仕事なんです。だからこそ、それを成した者は高く評価することが大事です。
堺屋太一
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いつの時代にも変化はある。企業は盛衰し、技術は革新され、人事は代わり、流行は変化した。だが、80年代から始まった変化は、技術進歩や規模の拡大といったものではなく、文明の根源をなす倫理と美意識を一変させるものだった。スポーツでいうならば、技術の進歩でも、ルールの変更でも、選手や観客の交代でもない。競技そのものが変わったのである。あえて言えば、大相撲からプロレスに変わったようなものだった。
堺屋太一
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80年代に日本が築き上げた「完璧な近代工業社会」とはどんな仕組みだったのか。そこには「官僚主導業界協調体制」「日本式経営」そして「核家族職縁社会」という「工業社会のトライアングル」ができていた。
堺屋太一
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個人も組織も、ひとつのことが成功すると、同じことばかりを手がけたがる。イギリスのことわざに「競馬のやりはじめに大穴を当てた者は破産する」というのがある。万馬券に味を占め、大穴狙いがやめられないからだ。
堺屋太一
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日本は人口減少が手の付けられないところまで来ています。東京一極集中の是正にも取り組まなければなりません。私は移民受け入れに大いに賛成します。過去にもかなりの数の外国人を受け入れて同化させた例があります。今後もそれを経て「次世代型日本人」を作らなければならない時代が来ることでしょう。
堺屋太一
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戦後の日本には、武人の文化がなくなってしまった。そのため、決断、勇気、大胆、覚悟といった武人的美徳まで消えてしまった。
堺屋太一
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私は「フリーター奨励論」をとりたい。フリーターは適職探しをしている人ととらえ、その戦力化を考えたほうがいい。正規社員になるべく早く移行せよという発想はもう古いのではないか。
堺屋太一