平成という時代は、「夢ない、欲ない、やる気ない」の「三ない社会」と言えます。バブル期であった昭和末期と比べ、明らかに若者を中心に国民から「意欲」のようなものが失われました。今は「低出産、低起業、低成長」を招き「新しいモノ」が生まれなくなったのです。
堺屋太一 経済評論家、小説家
この名言を見ている方にお薦めの名言
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強いのに弱いふりをするのは日本では美徳でも、国際社会ではうそつきなのだ。こんな演技は対日感情を悪化させる効果しかない。日本で上手に世渡りする秘訣は3つだと外国人が言う。1、弱者を装う、2、被害者ぶる、3、何事も不器用で下手くそですと言う。
田原総一朗 ジャーナリスト
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強者が弱者に貪り尽くされるのは宿命なのだ。
オットー・フォン・ビスマルク プロイセン王国首相、ドイツ帝国首相
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人間に善良さを見たことはほとんどない。私の経験では、人間のほとんどはクズだ。
フロイト 精神分析学者
堺屋太一の他の名言
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「日本衰退」の基は個々の組織の衰えである。経済であれ、社会や文化であれ、「全日本」はこの国の個々の組織と個人の総和である。
堺屋太一
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今の日本に欠けている「多様性」と「意外性」を持つことです。安全、安心、正確、清潔であることは日本の誇りであり、すばらしいとは思いますが、あまりに統制されすぎている。どことなく戦時中に似ているね。言っている内容よりも、みんなが同じことを言っているようでね。
堺屋太一
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受験の影響というのは、本当に強くなっていると感じます。もちろん、すべての東大生がそうとは言いませんが、「私は東大入試に合格しました。だから同世代で最高に優秀だ」というように、受験による基準がすべてになっています。こういう人たちでは、何も新しいものは生み出せません。
堺屋太一
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戦後の日本には、武人の文化がなくなってしまった。そのため、決断、勇気、大胆、覚悟といった武人的美徳まで消えてしまった。
堺屋太一
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私は「フリーター奨励論」をとりたい。フリーターは適職探しをしている人ととらえ、その戦力化を考えたほうがいい。正規社員になるべく早く移行せよという発想はもう古いのではないか。
堺屋太一
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日本にとってやはり人口減少は何よりも大きな問題です。就職も無難な大企業に潜り込むものになっています。結果招いたのは「安心・安全・清潔・平等・正確」の国、今の日本です。一見プラスのようでも、多様性や意外性が失われては国全体から「楽しみ」がなくなり、息苦しさを増すばかりです。「国民全部を面白がらせる国」を目指すべく、移民の受け入れなどはその観点から大いに進めるべきだと考えます。
堺屋太一
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世に義によって動く者は少ない。
堺屋太一
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ペストなどによる人口の減少期にこそ、イタリアでは手工業が発達し、ヴェニスやジェノバの海洋商業が拡大、やがて来るルネッサンスが準備された。人口が減少すると生産性の低い土地は放棄され、都市に人口が集中、手工業や海運交易が盛んになったからだ。人口減少社会でも生産性の高い分野に人口と資本を移転していけば、さらなる経済と文化の発展は可能。
堺屋太一
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安全だけでいいなら、監獄に入ればいい。それでもみんな入りたがらないのは、監獄には幸福を追求する選択性がないからです。その意味で、今の日本はまるで監獄国家とも言えるほどです。その監獄国家から、幸福の追求ができる選択国家にしなきゃいけない。
堺屋太一
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日本の歴史を振り返っても、大きな変革は、それまでにあった価値観をすべて否定することから起こっています。
堺屋太一