戦後の日本では官僚が個人の人生設計まで全てを決めてきました。それに従っていれば、それなりの中流になれた。いわゆるジャパニーズドリームですね。逆に、官僚が敷いたルートから外れると、とことん損をした。役人の言う通りに生きるのが良い国民で、それに反するのは悪い国民だと。だからニートとか、パラサイトとか、もう散々悪く言われるんですよ。
堺屋太一 経済評論家、小説家
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世の中に怒っている人は世の中は公平で理不尽ではないと思っている。だからそうではない現実が受け入れられない。子供が親に甘える感情。現実社会は理不尽で不公平。その上で人間らしくあろうと皆生きている。
為末大 陸上選手、世界陸上400mハードル銅メダリスト
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たとえ小さいことであっても、正しいことをやり続ければ必ず大きな影響を及ぼすようになる。
鍵山秀三郎 イエローハット創業者、日本を美しくする会創始者
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人間のためと言いましても、自分のすぐ隣にいる人から始めるよりほかに仕方がない。
島崎藤村 小説家、詩人
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「そんなことは不可能だ」などと言う者は、それに挑戦している者の邪魔をすべきではない。
バーナード・ショー 劇作家
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信頼は息をする時の空気のようなものだー存在していれば誰も気づかないが、無くなってしまえば誰もが気づくのだ。
ウォーレン・バフェット 投資家、バークシャー・ハサウェイ会長兼CEO
堺屋太一の他の名言
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戦後の日本は自由主義の旗を掲げながら、実際には官僚主導業界協調体制をつくった。それは、実現社会の動きとしては全体主義統制経済の方に近い。日本が「最も成功した社会主義国」と言われたのも、故無きことではない。
堺屋太一
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若い世代には、自分が何が好きなのかを一人ひとり考え、それを実行してほしいですね。世間から笑われたり、そんなの無駄やと言われてもいい。高度成長期は一人ひとりが経済成長し、その蓄積が高度成長になったように。今度は一人ひとりが「好きなこと」をやる。その蓄積が日本全体で大きな創造になる。
堺屋太一
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実務の世界ではよく「現実的」という言葉を使うが現実的とは「目的を達成し易い」ことであって「着手し易い」ではない。
堺屋太一
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受験の影響というのは、本当に強くなっていると感じます。もちろん、すべての東大生がそうとは言いませんが、「私は東大入試に合格しました。だから同世代で最高に優秀だ」というように、受験による基準がすべてになっています。こういう人たちでは、何も新しいものは生み出せません。
堺屋太一
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産業革命以来ずっと近代思想の根底にあった「物財が多い方が人間は幸せだ」という考え方。モノをたくさん作るのは正義だ。そのためには規格大量生産が一番いい。その結果、日本は自動車や電気製品に代表される規格大量生産が世界で一番上手な国になった。ところが人類の文明思想は80年代に大転換し「本当に物財が多いことが人間の幸せだろうか。満足が大きいことが幸せではないか」という方向に変わってきた。
堺屋太一
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我々の若いころは、感情論で話をすることは恥ずかしいことでした。たとえば会議で同僚から「君の意見は感情的だ」と言われると「違います、データがあります」なんて言い訳をしたものです。ところが80年代以降は、「あなたの言っていることは単なる数字。住民感情はそんなもんじゃない」と言われたら一発で負けなんです。主観や感情が科学的数字に勝つようになってしまった。
堺屋太一